• 2021.09.15

家を買うベストな年齢は?平均年齢や年代別の注意点を解説

執筆者: よしだゆき (ライター)
家を買うベストな年齢は?

マイホーム購入を考えているとき、何歳で購入するのがよいのだろう?と悩む人も多いのではないでしょうか。

  • 20代だと貯金が少なくて不安
  • 40代だと返済期間が短くて毎月返済できるか不安

など、購入するタイミングに悩む声は多く聞かれます。

家を買う年齢は、マンション・戸建て、新築・中古などの住宅の種類によって異なりますが、購入時の平均年齢はいずれも40歳前後

購入する年齢層としては、30代・40代がボリュームゾーンになっています。

マイホームは人生で一番大きな買い物です。

いつ買うのか、ライフプランはどうするのか、どんな家を買うのか、じっくり検討する必要があるでしょう。

本記事では、年齢別の返済シミュレーションや注意したいポイントを紹介するので、自分にとっていつが買い時か参考にしてみてくださいね。

執筆・監修している専門家

執筆者

よしだゆき

ライター

元住宅情報誌編集者。 築35年の中古マンションをフルリノベして、 都内に暮らす住宅系フリーライター。 街歩き・再開発・タイルのおうちが好き。2児の母。

編集者

ナビナビ住宅ローン編集部

住宅ローンを組む時に抱える「どうやって住宅ローンを選べば良いかが分からない」「金利の違いがよく分からない」「一番お得に借りられるローンはどれなの?」といった疑問・不安を解決できるように解説していきます。

家を買う年齢の平均

家を買う年齢は、30代・40代が最も多く、平均年齢は40歳前後です。

住宅の種類によっても購入時の年齢は異なり、分譲戸建が平均39.7歳で最も低く、中古マンションが平均46.0歳で最も高いことが分かります。

住宅ローンの返済は、80歳までに完済するのが一般的。

35年ローンを組むならば、遅くとも45歳までには購入しなくてはなりません。

家を買う年齢が30代が最も多いのは、ゆとりを持って定年までに完済しようとしている人が多いためでしょう。

家を買う年齢(世帯主の年齢)

<出典>国土交通省 住宅局「平成30年度 住宅市場動向調査~調査結果の概要~」(平成31年3月)

年代別シミュレーション

住宅ローンは、早く組んで返済期間を長くするほど、月々の返済負担額は少なくなります。

反対に、住宅を購入する時点の年齢が上がるほど定年までの期間が短くなるため、返済期間も短くなり、月々の返済額は大きくなります。

では、返済期間によって返済額はどの程度変わるのでしょうか。

年代別に返済シミュレーションを見てみましょう。

年代別の返済シミュレーション

なお、返済額は返済の年数や借入先の金融機関、金利タイプ等によっても異なりますので、自分の条件で試算してみたい方はシミュレーション機能を活用してくださいね。

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20代で購入する場合

20代で家を買えば、定年までに余裕をもって完済できるというメリットがあります。

退職金を住宅ローンに充てる必要がなくなり、老後の資金にもゆとりが出るでしょう。

また、早めに完済できれば、ライフスタイルに合った新たな家を購入し、元の家は賃貸に出して家賃収入を得ることも可能です。

実際、住宅の二次取得は50代が約半数を占めます。

家を買う年齢(世帯主の年齢:二次取得者)

<出典>国土交通省 住宅局「平成30年度 住宅市場動向調査~調査結果の概要~」(平成31年3月)

25歳で3,500万円の家を購入し、35年ローンを組む場合、月々の返済額は94,000円になります。

元利均等・35年ローン・全期間固定・ボーナス払いなし・頭金350万円の場合
金利 月返済額 総返済額 返済期間 完済年齢
1.31% 94,000円 3,929万円 35年 60歳

<出典>住宅金融支援機構「フラット35」借入希望金額から返済額を計算

デメリットとしては、20代はまだ給与も低く、結婚式や出産費用などで出費も多いため、30代・40代と比べて資金に余裕がない場合があるということです。

金利によってはもう少し返済額を抑えられますが、20代で毎月94,000円を返済できる経済力がない人もいるでしょう。

また、住宅を購入するとローンの返済以外にも、固定資産税や火災保険・地震保険などの保険料など、追加で支出が必要になります。

資金にゆとりが場合、購入する住宅の条件が限られてしまうので、理想どおりのマイホームが手に入らない可能性があるため、注意が必要です。

また、将来的に子供が増えるなど、家族構成が変わる可能性も考慮しなくてはなりません。

30代で購入する場合

30代は、家族構成や勤務地が定まってくる時期なので、どこで・どのような住宅を買うか検討しやすいというメリットがあります。

そのため、家を買う人が最も多い年代が30代です。

なお、35歳で3,500万円の家を購入し、35年ローンを組む場合、月々の返済額は124,000円になります。

元利均等・35年ローン・全期間固定・ボーナス払いなし・頭金350万円の場合
金利 月返済額 総返済額 返済期間 完済年齢
1.31% 124,000円 3,696万円 25年 60歳

<出典>住宅金融支援機構「フラット35」借入希望金額から返済額を計算

定年までに完済しようとすると、返済期間は25年と短くなり、その分毎月の負担も重くなります

35年ローンを組むなら、繰り上げ返済などを利用して、早めに完済できるように計画することが必要です。

40代で購入する場合

晩婚化が進んでいる影響もあり、40代で家を購入する人も多くいます。

実際、戸建てや分譲マンションの購入層は30代がもっとも多いものの、中古マンションを購入する層としては40代がもっとも多くなっています。

老後を見越した間取りや作りの家を購入すれば、住み替えの必要がなく住み続けることができますよ。

45歳で3,500万円の家を購入し、15年ローンを組む場合、月々の返済額は192,000円になります。

元利均等・35年ローン・全期間固定・ボーナス払いなし・頭金350万円の場合
金利 月返済額 総返済額 返済期間 完済年齢
1.22% 19,2000円 3,499万円 15年 60歳

<出典>住宅金融支援機構「フラット35」借入希望金額から返済額を計算

45歳でローンを組んで60歳で完済するには、返済期間が15年と短くなり、月々の負担もかなり重くなってしまいます

貯蓄がある場合は頭金を多めに入れて借入額を減らしたり、繰り上げ返済を利用したりして、月々の負担額を抑えましょう。

ただし、40代は子供の教育費や老後の貯金なども考えておきたい時期。

また、怪我や病気など、予定外のトラブルが発生する可能性もあります。

頭金を入れすぎて、手元資金が手薄にならないように気をつけましょう。

50代で購入する場合

50代は住み替えやリフォームをする人が多く、初めて家を購入するという人は少数派です。

50歳で3,500万円の家を購入し、15年ローンを組む場合、月々の返済額は192,000円になります。

元利均等・35年ローン・全期間固定・ボーナス払いなし・頭金350万円の場合
金利 月返済額 総返済額 返済期間 完済年齢
1.22% 192,000円 3,499万円 15年 65歳

<出典>住宅金融支援機構「フラット35」借入希望金額から返済額を計算

40代の場合と同様に、返済期間が短いため、毎月の負担額はかなり重くなります。

頭金を増やしたり、長期で借りて繰り上げ返済を利用したりして、月々の負担額を抑えることが大切です。

また、50代から家を購入する場合は、老後の生活資金も準備しておかなくてはいけません。

頭金に老後の資金まで入れてしまったり、毎月の返済で貯蓄ができなくなったりしては危険です。

さらに、住宅ローンを組むときには基本的に団信(団体信用生命保険)への加入が必要です。

健康状態に問題がある人は、住宅ローンの借り入れ先の選択肢が狭くなってしまうというデメリットも。

また、今健康な人でも、住宅ローン返済中に万が一のことがあったときのために、備えておくようにしましょう。

家を買うときに考えたいポイント

家を買うときのポイントは年齢だけではありません。

家を買うことによって生活が苦しくなったり、不便になったりすることがないように、抑えておきたいポイントを紹介します。

家を買うときに考えたいポイント

返済負担率

1つ目のポイントは、返済負担率が高すぎないかどうかです。

返済負担率とは、年収に占める年間返済額の割合のこと。

返済負担率が高すぎると、負担が重く、返済が滞る可能性が出てくるため、住宅ローンの審査においてもチェックされる項目です。

無理なく住宅ローンを返済できる返済負担率としては、手取り年収の25%以内が理想です。

住宅購入者(注文住宅・全国)の平均世帯年収は744万円であるため、手取りの25%である約140万円程度(月額約11.7万円)が返済額の目安となります。

ただし、上記はあくまで目安であるため、自身の収入やライフプランに合わせて、無理のない住宅ローンを組むことが大切です。

住宅購入者の世帯年収(税込み)は分譲マンションを買った人が最も高く、平均で 840 万円。次いで注文住宅(三大都市圏)が平均 779 万円。民間賃貸住宅が最も低く、平均 508 万円。
※ 注文住宅の調査地域は全国、その他住宅は三大都市圏での調査

家を買う年齢(世帯年収)

<出典>国土交通省 住宅局「平成30年度 住宅市場動向調査~調査結果の概要~」(平成31年3月)

自己資金割合

2つ目のポイントは、自己資金割合をどれだけ増やせるかです。

自己資金割合とは、借入総額のうち自己資金(頭金)をどれだけ用意できたかということ。

多くの金融機関では、自己資金を1~2割用意すると優遇金利を受けることができます。

借入総額が減るだけでなく、優遇金利を受けられるので、毎月の返済額の負担も軽くなります。

なお、実際の自己資金の割合としては、購入する住宅の種類にもよりますが、平均2~4割程度となっています。

  購入資金平均 自己資金平均 自己資金割合
注文住宅(新築) 3,971万円 1,237万円 31.2%
分譲戸建住宅 3,933万円 858万円 21.8%
分譲マンション 4,577万円 1,560万円 34.1%
中古戸建住宅 2,814万円 1,026万円 36.5%
中古マンション 2,819万円 1,190万円 42.2%

<出典>国土交通省 住宅局「平成30年度 住宅市場動向調査~調査結果の概要~」(平成31年3月)

立地

3つ目のポイントは、購入するマイホームの立地です。

住宅購入者の通勤時間の平均は、30~45分ほど。

購入したときは気にならなくても、子供が産まれたり、年をとったりしてライフステージが変わることで、通勤負担が重くならないか考慮しておきましょう。

また、駅から遠かったり、近くに買い物施設がなかったりする場合は、車が必要になるかもしれません。

夫婦のどちらかしか免許や車を持っていない場合は、ちょっとした外出でも不便になってしまいます。また、老後は車が運転できなくなってしまう可能性もありますので、慎重に検討しましょう。

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間取り

4つ目のポイントは、長く住める間取りかどうかです。

とくに若いうちに家を買う場合、将来子供が増えた際、「部屋が足りなくなってしまった」という事態が起こる可能性があります。

不安な場合は、あらかじめ家族の人数より多い居室がある家を選んだり、リフォームによって間取りを変更できる家を選んだりするとよいでしょう。

また、老後を見据えて購入するのなら、足腰が弱っても暮らしていけるかどうかや、介護やバリアフリー化ができるかどうかなども考慮して検討することが大切です。

まとめ

今回は、年齢別の返済シミュレーションや注意したいポイントを紹介しました。

マイホームは、一生のうちで一番大きな買い物です。

じっくり検討せずに勢いで購入してしまうと、生活が苦しくなってしまったり、住み替えをしなくてはいけなくなったりする可能性があります。

購入する時期によってメリット・デメリットがあるため、自分にとっていつがベストなタイミングなのかじっくり検討してみてくださいね。

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