• 2022.01.11

老後の不安を解消する術は3ステップの繰り返し

執筆者: 秋口千佳 (夢のかけはし株式会社)
老後の不安を解消する術は3ステップの繰り返し

みなさんは「老後」にどのようなイメージをお持ちですか。

  • 何もすることがない
  • 今までできなかった趣味に没頭できる
  • (公的年金だけでは)生活が苦しくなる
  • せかせかしなくて良い

など、老後のイメージは多くの人が「お金」に関するイメージと言っても過言ではありません。

みなさんは「老後」に向けて準備できていますか。

この準備は年齢に関係なく、「老後」を意識しているかどうかで大きな差が生じます。

ではどのようなことを意識すれば良いのか、順番に見ていきましょう。

執筆・監修している専門家

執筆者

秋口千佳

夢のかけはし株式会社

保有資格・検定

[email protected]、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、証券外務員2種、相続診断士

大学院卒業と同時に税理士事務所に就職し、経営者の相談に応じていた。税金のことだけでは経営書の力になれないことを実感し、お金に関する悩み相談のスペシャリストであるCFP@を取得。その後に起業・独立。個別相談を中心に、お子様へのお小遣いセミナーから高齢者向けの相続セミナーまで、幅広い年齢層に向けて、お金に関する勉強会を開催している。

編集者

ナビナビ住宅ローン編集部

住宅ローンを組む時に抱える「どうやって住宅ローンを選べば良いかが分からない」「金利の違いがよく分からない」「一番お得に借りられるローンはどれなの?」といった疑問・不安を解決できるように解説していきます。

現状を把握しよう

現状を知ると書きましたが、まずは、ご自身の家のお金の現状を知ることから始めて下さい。

現状を知らずして、将来を語れません。

お金に関する現状チェック

  1. 家計の把握はできていますか
  2. 資産と借入の把握はできていますか

チェック①家計の把握はできていますか

「家計の把握はできていますか」と質問をすると、「私は家計簿をつけているので(把握しています)」という答えと「私は家計簿をつけていないので(把握していません)」という二つの回答が返ってきます。

どちらも的を射た回答ではありません。

家計簿をつけている・つけていないのはどちらでも構いません。最終的に家計を把握していれば問題ないのです。

つまり毎月もしくは1年間の収入額と支出額を把握していれば良いのです。

そのための方法が家計簿だったり、独自の集計表だったり、最近ではアプリだったりするのです。

チェック②資産と借入の把握はできていますか

家計の把握は「家計簿」という昔からの道具があることは知っているので、多くの方が把握しないといけないことは知っています。

では、あなたが現在保有している資産や借入の額というのはどうでしょうか。

資産の額

  • 預貯金残高(定期預金等も含む)
  • 自宅等の不動産の時価
  • 加入している保険の内容
  • 金融資産の時価(投資信託や株式や債券)
  • その他の時価(金や骨とう品等) 

借入の額

  • 住宅ローンの残高
  • クレジットカードの毎月の支払額
  • 車ローンの残高など

①②が把握できていれば、スムーズに次のステップに向かっていただけます。

ただし、これができていないのに次のステップに進むと正確なことがわからず、意味ありません。

まずは、①②を正確に把握してください。

老後に必要なお金の金額を知る

数年前に政府が公表したことで問題になったいわゆる「2,000万円問題(老後に必要なお金が2,000万円)」で、多くの方が「そんな大金はない」と考えたものです。

しかしながら一方で「どうしたらいいのか」と悩まれた方も多いでしょう。 

最初にお伝えしておくと、老後に必要なお金は、人それぞれなので、一概に「〇万円貯めましょう」とは言えません。

それぞれの生活スタイルや老後にやりたい事もあるでしょう。そうなると、それらも踏まえて考える必要があるからです。

 ①老後に使うお金の合計額を計算する

これは現状の家計の把握ができていないと考えられません。

  • 子が巣立った後の生活費は現状の7割程度
  • 趣味に必要なお金
  • 挑戦したい事に係るお金など

生活費の予測はしがたいですが、ある程度生活を縮小しなければなりません。

また趣味に必要なお金や挑戦したい事に係るお金は、結婚しておられる方なら、情報を共有しておくことも大切です。

自分一人だけで楽しむことももちろんですが、二人で楽しみたい事は今から共有すべきです。

計算式

今の生活費×7割×12カ月分+趣味や挑戦したい事にかかる費用
×
年数(99歳-老後の開始年齢)

これが生涯に係る費用です。

具体例

  • 50歳夫(妻と子ども1人と3人暮らし)
  • 今の生活費:35万円/月
  • 趣味に必要なお金:スポーツジム通い2万円/月
  • 挑戦したい事に係るお金:楽器の習得1万5千円/月 

具体例をもとに計算

35万円×7割×12カ月分+2万円×12カ月分+1万5千円×12カ月分
=336万円

336万円×(99-60)
1億3,104万円

②老後に入ってくるお金を知る

老後に入ってくるお金は、いくつか種類があります。

老後に入ってくるお金

  • 公的年金
  • 退職金
  • 個人年金(民間保険)
  • 確定拠出年金等(iDeCo)
  • 給料
  • 確定給付企業年金
  • 不動産収入など

具体例

  • 公的年金:ねんきん定期便より
    50歳夫(65歳から毎月18万円)
    50歳妻(65歳から毎月6万円)
  • 個人年金:
    夫(60歳から毎月5万円の5年間)
    妻(60歳から毎月3万円の5年間)

具体例をもとに計算

公的年金:
18万円×12カ月分×(99-60)+6万円×12カ月分×(99-60歳)
11,232万円

個人年金:
5万円×12カ月分×5年間+3万円×12カ月分×5年間=480万円

合計:1億1,712万円

老後の生活スタイルを想像し、どれぐらい収入を確保できそうなのか、調べる必要があります。

これがわからないと実際に老後に必要なお金の額がわかりません。

①と②の差が老後に必要なお金

ここまでできたら明確に老後に必要なお金が見えてきます。

先に述べた計算式をまとめてみます。

  • 老後に使うお金の合計額:
    13,104万円
  • 老後に入ってくるお金の合計額:
    11,712万円

    ここまで書けばわかります。①②差額1,392万円、準備が必要だということです。

    ここで注意していただきたいのが、この例で言えば50歳から約1,400万円を貯めるのではなく、60歳時点で1,400万円あればよい、ということです。

    つまり50歳時点の預貯金額と合わせて60歳時点で1,400万円になればよいのです。

    そのため、50歳時点(今の時点)での預貯金額の残高の把握が必要となります。

    家計の見直しを行う

    具体的に老後までに準備しないといけないお金の金額がわかると、「絶対貯められない」と愕然とすることもあるかもしれません。

    そうなると今から改善していく必要があります。

    老後に備えた改善点

    1. 固定費の見直し
    2. お金を増やす

    改善点①固定費の見直し

    現状の生活(家計)を見直すにあたり、一番大切なことは固定費の見直しです。

    代表的なものは

    1. 通信費
    2. 保険料
    3. 家関係
    4. 車関係

    です。

    ひとつずつ見ていきます。

    固定費見直し①通信費

    いまや家族全員がスマホを持つというのも当たり前になっています。

    さらには、家でインターネットができる環境である、というのも当たり前になりつつあります。

    すると昔は固定電話1つの4,000円前後だったのが家族3人となると35,000円程度となり、89倍近くの費用となります。

    これが1年間となると金額も大きくなります。

    そういった場合は、格安スマホに変更する等、プランの見直しにより費用を抑える必要があります。

    固定費見直し②保険料

    何年も前から家計の見直しと言えば「保険の見直し」と言われるほど、注目を浴びていた時期もありました。

    多くの方が影響され、保険の見直しが実行され、成功された方もいらっしゃいますが、自分達のライフスタイルに合わせての見直しとなると、まだまだこれからなところもあります。

    随時の見直しを繰り返して、それぞれに合った保険に加入すべきです。

    固定費見直し③家関係

    賃貸の方は当たり前ですが亡くなるまで住居費がかかります。自分が求める広さや価格というものを常に考える必要があります。

    持ち家の方は、住宅ローンがいつまで続くかが肝です。理想はこれも当たり前ですが、定年までに返済しきることが大切です。

    ところが今は晩婚化や晩産化等により定年を過ぎても返済が残るということがあります。

    さらには60歳から65歳までの未受給期間(定年してから実際に公的年金を受け取るまでは収入がゼロ)の生活の厳しさが露呈することもあります。

    このようなことをふまえ、前もって住宅ローンの返済プランの見直しを行うことも大切です。

    固定費見直し④車関係

    これは昨今の高齢者ドライバーによる事故の多さにも影響しますが、何歳まで車に乗るか、ということも考える必要があります。

    それによっては何歳になった時が最後の車の買い替え時期なので、この時にまとまったお金が必要だ、と把握でき、老後に使うお金にプラスする必要があります。

    車検やガソリン代等も老後の生活に影響するので、しっかり考えておく必要があります。

    改善点②お金を増やす

    出ていくお金の見直しができれば、最終は入ってくるお金の見直しも必要です。

    1. 働く年齢を考える
    2. 投資で増やす

    お金を増やす①働く年齢を考える

    60歳定年で仕事を辞めるのではなく、再雇用制度があればそれを使うとか少しでも収入につながるように、週3日働く等、収入の確保が必要です。

    早いうちから自分の老後に準備すべき金額を知ることで、働き方も変える必要があります。

    お金を増やす②投資で増やす

    これは年齢にもよりますが、投資を行い、お金にお金を産んでもらうことも大切です。

    いま日本はゼロ金利政策の真っただ中にあり、金融機関に預けておくだけでは増えない状況にあります。

    それであれば投資によりお金にお金を産んでもらいましょう。

    長期分散投資をいう投資の基本を考えるとやはり最低でも50歳までには始めておくことをお勧めします。

    まとめ

    いかがでしたか。

    老後の不安はお金の不安と言っても過言ではありません。

    つまりお金の不安がなくなれば老後の不安もなくなります。

    お金と上手に付き合う必要が老後には特にあります。

    上手に付き合い、生涯の生活を確保しないといけないからです。

    STEP1

    現状把握

    STEP2

    老後に必要な金額を知る

    STEP3

    見直す

    STEP1

    現状把握

    STEP2

    老後に必要な金額を知る……

    この繰り返しこそ、不安を解消し安心して生活できる術なのです。

    ぜひ、みなさんもやってみてください。

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