• 2021.10.28

審査期間が長引くと、住宅ローンの審査に落ちる? 長引く5つの理由と早くするコツを解説

監修者: 白坂大介 (ジョインコントラスト株式会社 代表取締役)
住宅ローンの審査が長引いてしまう3つの理由

住宅ローンに申し込む際には、「事前審査」と「本審査」の二つの審査が必要です。

住宅ローンの審査期間の目安

  • 事前審査が即日~1週間程度
  • 本審査が2週間~3週間程度
  • 審査期間が長引くと30日~60日程度かかることも

しかし必ずしも上記の期間で審査結果が分かるわけではなく、借入額が大きかったり、書類に不備があったりした場合には、審査期間が長引いてしまうこともあります

審査が長引くと、「せっかく見つけた良い物件を他の人に買われてしまうかも」「自分は本当に審査に通るの?」と心配になりますよね。

この記事では住宅ローンの審査期間が長引いてしまう理由や、早く審査を進めるコツを紹介していきます。

金融機関ごとの審査機関の目安もご紹介しますので、急いで審査を進めたいという方は参考にしてくださいね。

執筆・監修している専門家

監修者

白坂大介

ジョインコントラスト株式会社 代表取締役

保有資格・検定

2級ファイナンシャル・プランニング(FP)技能士、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー、証券外務員1種

お客様と一生涯のお付き合いができる仕事に憧れ、大学卒業と同時にハウスメーカーに就職。 2008年にファイナンシャルプランナーの資格を取得。 2013年にはジョインコントラスト株式会社を設立し、webサイト「家計教師.com」を運営。 主にマイホーム購入や住宅ローン、生命保険、資産運用など、一般家庭向けのコンサルティングや講演会を行なっている。

執筆者

中澤悠生

ナビナビ住宅ローン編集部

保有資格・検定

3級ファイナンシャル・プランニング(FP)技能士、住宅ローンアドバイザー、

住宅ローンアドバイザー、3級ファイナンシャル・プランニング(FP)技能士。「家を買いたいけど、ローンをどう選べば良いかわからない」「不動産屋さんに勧められるままにローンを契約したけど後悔している」などの悩みを持っている方が多くいらっしゃいます。このような悩みを解決するべく、当サイトではどこよりも分かりやすい住宅ローン情報を届けることをモットーに執筆・編集をしています。

編集者

ナビナビ住宅ローン編集部

住宅ローンを組む時に抱える「どうやって住宅ローンを選べば良いかが分からない」「金利の違いがよく分からない」「一番お得に借りられるローンはどれなの?」といった疑問・不安を解決できるように解説していきます。

住宅ローンの審査期間

住宅ローンの審査期間

記事の冒頭でもお伝えしたように、住宅ローンには事前審査と本審査があります。

一般的に、事前審査は自己申告した情報をもとに行われる簡易的な審査で、本審査は提出した書類をもとに融資の最終決定を行うための審査です。

それぞれ金融機関によって審査期間は異なりますが、一般的な目安となる期間は以下の通りです。

住宅ローン審査期間の目安
事前審査 即日~1週間程度
本審査 2週間~3週間程度

住宅ローンの金利は基本的に「融資実行日」の金利が適用されるため、審査期間が長引くと、当初に想定していた金利とは違う金利が適用されるケースもあります

いざ融資実行日が確定してから慌ててしまわないように、審査期間の目安を把握しておいてくださいね。

金融機関ごとの審査期間目安

審査にかかる期間は金融機関によって異なります。

主要な金融機関の審査期間は、以下のようになっています。

事前審査 本審査
auじぶん銀行 最短同日 最短2~3営業日
住信SBIネット銀行 当日~3営業日以内 1週間~10日程度
みずほ銀行 最短1分※1 1週間~10日程度
新生銀行 事前審査は行っていない HP記載なし※3
ARUHI 最短当日 最短3営業日
ソニー銀行 1日~3日(最短60分) 7日~10日
イオン銀行 通常3日~7日 1~2週間程度
楽天銀行 5日~10日※2 1~2週間程度
三菱UFJ銀行 4平日窓口営業日が目安 HP記載なし

※1 ネット住宅ローンのAI事前診断の場合。事前審査申し込みは店舗相談のみ
※2 フラット35・フラット35Sの場合は8日~11日
※3 借入までの期間の目安は、書類提出から約1ヵ月半

ただし、実際の審査にどの程度時間がかかるのかは、金融機関の混雑状況や、借り入れる人の条件などによっても異なります

また、上記の本審査期間はあくまで書類提出後にかかる審査日数ですので、それまでの手続きに手間取ったり、書類に不備があったりすれば契約までの期間はさらに長くなります。

「希望する融資日までに時間がない!」「早く結果が知りたい!」という人は、審査期間が短い金融機関をチェックしたうえで、住宅ローンの審査期間を短くするための4つのポイントを確認してくださいね。

仮審査通過後に本審査で落ちる確率は数%

審査が長引いていて、「本審査に落ちてしまうのでは……」と不安になる方も多いですが、住宅ローンの本審査に落ちてしまうケースはあまり多くはありません

割合としては数%程度で、落ちる理由は仮審査時の情報に誤りや虚偽があった場合がほとんどです。

仮審査に通過すれば必ず本審査に通過できるというわけではありませんが、不安になりすぎないようにしましょう。

とはいえ「なぜ自分の審査は長引いているのか」と疑問に感じている方や「これから審査で、長引くと困る」という方は、次の章の「審査が長引く5つの理由」をチェックしてみてください。

住宅ローンの審査期間が長引く5つの理由

住宅ローンの審査期間が長引いてしまう5つの理由

住宅ローンの一般的な審査期間はお伝えしたとおりですが、申し込み状況によっては長引く場合も多くあります。

審査期間が長引いてしまう理由は、大きく分けると以下の5つ。

住宅ローン審査が長引く理由

  1. 金融機関への申し込みが集中している
  2. 追加の書類が必要になる
  3. 返済負担がギリギリのローン
  4. 個人信用情報に問題がある
  5. 事前審査から申込者の状況が変わっている

それぞれ見ていきましょう。

理由1:金融機関への申し込みが集中している

金融機関への申し込みが集中している時期は、審査結果が分かるまでの日数が長くなりやすくなります

住宅ローン審査では、金融機関の担当者が一人ひとりの状況をチェックしているため、混雑時に長引いてしまうことは仕方がないことでしょう。

特に住宅ローンの需要が高まる1月~3月は長引きやすくなっています。

理由2:追加の書類が必要になる

住宅ローンの審査では、追加書類の提出を求められるケースがあります。

追加書類を求められた場合は金融機関とのやり取りの回数が多くなるため、審査結果が分かるまでの日数が長くなってしまいます

とはいえ、細かい追加書類を求められることは、実は良い傾向です

追加書類が"良い傾向"である理由

住宅ローンを貸し付ければ銀行の利益になるため、金融機関としては「住宅ローンを貸したい」と考えています。

追加書類の提出を求めるということは、担当者が何とかして住宅ローンを貸し付けられるように関係各所での説得を試みている最中です。

つまり、「追加書類の内容を確認できるのであれば、承認を出せるかも」というケースが多いのです。

追加書類を求められた際は「面倒だな……」と先送りにするのではなく、早めに提出することで、審査結果が分かるのも早くなりますよ。

理由3:返済負担率がギリギリのローン

年収に対しての返済負担率が高すぎる場合にも、審査期間が長引くケースがあります。

返済負担率がギリギリのローンの申し込みがあった場合には、金融機関としても「本当にこの人に貸して大丈夫なのか?」を慎重に審査をする必要があるため、それだけ審査に時間がかかってしまうのです。

返済負担率の図

そもそも返済負担率が大きすぎると、少しでも収入が減少したり、予定外の出費が重なったりするだけで、住宅ローンの返済が苦しくなってしまうことが考えられます。

もし返済負担率が35%など負担の大きい住宅ローンを契約しようと考えているのであれば、まずは安心して住宅ローンを返済していけるプランを作るところから考え直した方が良いでしょう

理由4:個人信用情報に問題がある

住宅ローンの事前審査の際、個人信用情報に問題があった場合にも審査が長引く可能性があります

個人信用情報とは、あなたが過去にどのような借金をしたことがあるのか、どのタイミングが遅れた事があるのかなどの情報を記録したもので、『個人信用情報機関』が管理しています。

銀行をはじめとした金融機関は住宅ローンの申し込みがあると、この個人信用情報機関に問い合わせて、あなたの返済能力に問題がないのかどうかを確認するのです。

個人信用情報の住宅ローン審査への影響

たとえば過去にカードローンや自動車のローンの返済を滞らせてしまったり、クレジットカードのキャッシングなどを3ヶ月以上滞納してしまったりすると、個人信用情報に「遅延」や「異動」などの情報が記録されます。

もし「異動」の情報が記載されてしまっている場合には、住宅ローンの審査にはまず通らないと考えておきましょう

過去に他のローンの返済を滞納したことがある方は、個人信用情報機関からあなたの信用情報を取り寄せて確認しておくと良いでしょう。

個人情報の取得には2週間ほど必要

個人信用情報は簡単に取り寄せて確認することができますが、個人情報の取得には2週間ほどの期間がかかります。

信用情報を取り寄せてから審査に申し込めば安心感は増すかも知れませんが、取り寄せる期間分、時間がかかってしまうことは認識しておくようにしましょう。

個人情報の取得の方法に関しては、こちらの記事を参考にしてくださいね。

理由5:事前審査から申込者の状況が変化している

仮審査と本審査の間に転職

事前審査をした時点と、本審査を申し込んだ時点で、申込者の状況が変わっていると審査期間が長引いてしまうことがあります。

少し珍しいケースではありますが、たとえば転職をした場合や、何らかの理由で収入が大きく変わってしまった場合などが該当します。

また、転職により収入が減少してしまっていると、住宅ローンの審査に通らなくなる可能性も。

必ずしもマイナスの評価になるとは限りませんが、住宅ローンの融資実行が完了するまでは転職は控えておくほうが無難です

住宅ローンの審査期間を短くするための4つのポイント

住宅ローン審査の期間を短くしたいのであれば、下記のポイントを押さえておきましょう。

住宅ローン審査を早く終わらせるポイント

  1. 繁忙期を迎える前に、早めに審査申し込みをする
  2. 必要書類を前もって準備しておく
  3. 審査対策をしておく
  4. Web審査に対応した住宅ローンに申し込む

auじぶん銀行住宅ローン」など、書類の提出までWEB上で完結できる商品もあるため、上手に活用してくださいね。

ポイント1:早めに審査申し込みを行う

先述したように金融機関の混雑状況や、書類の追加提出が必要になる場合など、想定外の要素によって住宅ローン審査が長引いてしまうことがあります。

そのため、審査申し込み自体をできるだけ早めに行うことをおすすめします

余裕をもって手続きを進めておけば、審査の期限ギリギリになって焦る必要もなくなりますよ。

審査結果には有効期限がある

ただし、住宅ローンの審査結果には有効期限があるため注意しましょう

事前審査と本審査それぞれに期限があり、それぞれの有効期限は金融機関によってバラバラです。

住宅ローン審査結果の有効期限(例)
金融機関 事前審査 本審査
ソニー銀行住宅ローン 60日 60日~90日
※新築物件の場合は最大1年
イオン銀行住宅ローン 90日 270日
auじぶん銀行住宅ローン 180日 180日

2ヶ月~6ヶ月ほどに設定されていることが多いので、審査申し込みが早すぎてもダメということは知っておいてくださいね。

有効期限は銀行のホームページには記載されていないケースもあるので、事前審査を通したあとで金融機関の担当者に確認しておくと安心です。

ポイント2:必要書類を前もって準備しておく

住宅ローンの審査に必要な書類は事前に分かるため、先回りして用意をしておきましょう

金融機関によって必要になる書類は若干異なりますが、必要書類のチェックリストをもらえるので、それを見ながら準備しておけば問題ありません。

源泉徴収票を再発行したい場合など、勤め先に依頼しなければいけない書類などは用意に時間がかかりがちなので、書類の準備自体にも余裕をもって進めておくと良いでしょう。

住宅ローン審査の書類については、以下の記事で詳しく解説しているのでこちらも参考になさってください。

ポイント3:審査対策をしておく

住宅ローンの審査には落ちやすいポイントがあるため、それぞれに対策をしておくことでスムーズに審査を進めやすくなります。

例えば、事前審査であれば以下のような人は落ちやすい傾向にあります。

事前審査に落ちてしまう理由

  • 個人信用情報に「異動」の記載がある
  • クレジットカードの保有枚数が多すぎる
  • 他の借り入れがある
  • 返済負担率ギリギリのローン
  • 個人事業主などで収入が不安定
  • 消費者金融系のカードを持っている
  • 転職してからの勤続年数が短い
  • 完済時の年齢が80歳以上

それぞれの理由に対して必要な対策は異なるため、思い当たる項目があった方は以下の記事を参考にして、事前に対策を取っておきましょう。

ポイント4:WEB審査に対応した住宅ローンに申し込む

通常の審査とWeb審査の日数の違い

WEB審査に対応している住宅ローンは、審査期間が短い傾向にあります。

一般的に住宅ローンの本審査結果が分かるまでは2週間~3週間ほどですが、WEB審査に対応している金融機関では3日で結果が分かることも

事前審査 本審査
auじぶん銀行 最短同日 最短2~3営業日
住信SBIネット銀行 当日~3営業日以内 1週間~10日程度
みずほ銀行 最短1分(※1) 1週間~10日程度
新生銀行 事前審査は行っていない HP記載なし(※3)
ARUHI 最短当日 最短3営業日
ソニー銀行 1日~3日(最短60分) 7日~10日
イオン銀行 通常3日~7日 1~2週間程度
楽天銀行 5日~10日(※2) 1~2週間程度
三菱UFJ銀行 4平日窓口営業日が目安 HP記載なし

※1 ネット住宅ローンのAI事前診断の場合。事前審査申し込みは店舗相談のみ
※2 フラット35・フラット35Sの場合は8日~11日
※3 借入までの期間の目安は、書類提出から約1ヵ月半

早く審査を通したい方は検討してみてくださいね。

事前審査の期間が短い住宅ローン

ここではネット銀行を中心に、事前審査の期間が短い住宅ローンを紹介していきます。

前の章でも軽く触れましたが、住宅ローンの事前審査に必要な期間は、ネット銀行のほうが短く設定されている傾向があります

事前審査が早い住宅ローンのおすすめ3選

  1. 最短当日「auじぶん銀行住宅ローン」
  2. 最短当日「ARUHI フラット35」
  3. 当日~3営業日「住信SBIネット銀行住宅ローン」

【最短当日】auじぶん銀行住宅ローン

auじぶん銀行住宅ローンの特徴解説

auじぶん銀行住宅ローンでは、「最短当日」で事前審査の回答を得られます

住宅ローンの借り入れを急いでいる方に向けたサービス提供をしており、スピーディーに契約を進められます。

さらに手続きは基本的にネット上ですべて完結でき、書類への捺印や署名も必要がないため、申込み自体に手間がかからないのも魅力です。

金利も低いため、早く審査を通したいなら申し込んでおいて損はない住宅ローンです。

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住宅ローン専門の金融機関である「ARUHI」では、事前審査の期間は「最短即日」です。

マイホームを探していくなかで良い物件を見つけてから、住宅ローンの事前審査を通していなければいけないことを知った方も多いはず。

事前審査に時間がかかってしまっては、せっかく見つけた良い物件を他の人に購入されてしまう可能性もあるため、最短即日という早さで審査結果が分かるのは嬉しいですよね

またARUHIはフラット35を主に取り扱っていて、従来のフラット35よりも金利を引き下げた「ARUHIスーパーフラット」という商品も取り扱っています。

「ARUHIスーパーフラット」を利用するには1割~3割以上の頭金が必要になりますが、最大で1%もの金利の優遇を受けられます

次に紹介する住信SBIネット銀行のフラット35(保証型)と合わせて、フラット35ではオススメ度の高い住宅ローンです。

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住信SBIネット銀行のネット専用住宅ローンでは、事前審査に必要な期間は「当日~3営業日」です。

上で説明していたARUHIと同様、最短当日中に事前審査の結果が分かるため、早く事前審査を通過したいと考えている人にメリットの大きい住宅ローンです

住信SBIネット銀行では、通期引下げプラン「変動金利」や、「フラット35(保証型)」など、適用金利の低い住宅ローン商品が多く扱われています。

金利の低いローンを検討されている方は、選択肢に入れておくと良いでしょう

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住宅ローンの審査期間についてよくある質問

どの金融機関でも審査結果が分かるまでには、

  • 事前審査 …最短当日~1週間ほど
  • 本審査  …2~3週間ほど

の日数を必要とします。

ただし上記はあくまでも目安で、金融機関の混雑状況や、申込者の属性によっては長引くケースも珍しくありません。

記事中では審査完了までのスピードが早い金融機関も紹介していますので、お急ぎの方はこちらも参考にしてみてください。

物件購入する売買契約を結ぶためには、住宅ローンの事前審査に通っている必要があります。

事前審査に落ちてしまうとマイホーム購入の手続きが全体的に遅れてしまうため、2~3社の金融機関に対して事前審査を申し込んでおくことをおすすめします。

関連記事:住宅ローンの審査は複数の銀行に申し込んでOK! ただし注意点も

事前審査に落ちてしまった場合と、本審査に落ちてしまった場合、それぞれに必要な対策が異なります。

詳しくは、住宅ローン審査に通らない時に知るべき「審査落ちの12の理由」で解説していますので、こちらを参考にしてください。

まとめ

住宅ローンの審査期間は、事前審査では即日~1週間ほど。本審査では2週間~3週間ほどが必要です。

しかし実際には審査結果の連絡や、必要書類の準備・郵送期間などで、契約締結まで30日~60日程度かかっているケースも多くあります。

記事のなかで紹介した「審査期間を短くするためのポイント」を押さえておけば、余分な審査期間を減らせるので、忘れずにチェックしておいてくださいね。

「住宅ローンの審査対策・借り入れの流れ」の記事一覧ページ

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