• 2020.12.17

住宅ローンを実質金利で比較するのはやめよう!理由と楽な計算方法の紹介

監修者: 白坂大介 (ジョインコントラスト株式会社 代表取締役)
住宅ローンを実質金利よりも簡単に比較する方法
  • 実質金利とは住宅ローンの諸費用等を考慮して計算した利率
  • 実質金利の計算にはエクセルもしくはツールを使う
  • 実質金利での比較は大変なので、支払総額での比較がおすすめ

お得な住宅ローンを探していると「実質金利」という言葉を見聞きすることがあるかと思います。

実質金利は住宅ローンの金利以外に、借り入れに必要な諸費用等も含めた上で計算した利率のことで、住宅ローンの比較の際に利用されています。

しかし、実質金利は借り入れ条件によって計算結果が異なるため、ネット上で紹介されている実質金利があなたに当てはまる利率とは限りません

そこでこのページでは、以下の項目について分かりやすく解説していきます。

このページで解説すること

お得な住宅ローンを見つけるための参考になさってくださいね。

この記事を執筆・監修している専門家

監修者

白坂大介

ジョインコントラスト株式会社 代表取締役

保有資格・検定

2級ファイナンシャル・プランニング(FP)技能士、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー、証券外務員1種

お客様と一生涯のお付き合いができる仕事に憧れ、大学卒業と同時にハウスメーカーに就職。 2008年にファイナンシャルプランナーの資格を取得。 2013年にはジョインコントラスト株式会社を設立し、webサイト「家計教師.com」を運営。 主にマイホーム購入や住宅ローン、生命保険、資産運用など、一般家庭向けのコンサルティングや講演会を行なっている。

執筆者

中澤悠生

ナビナビ住宅ローン編集部

保有資格・検定

3級ファイナンシャル・プランニング(FP)技能士、住宅ローンアドバイザー、

住宅ローンアドバイザー、3級ファイナンシャル・プランニング(FP)技能士。「家を買いたいけど、ローンをどう選べば良いかわからない」「不動産屋さんに勧められるままにローンを契約したけど後悔している」などの悩みを持っている方が多くいらっしゃいます。このような悩みを解決するべく、当サイトではどこよりも分かりやすい住宅ローン情報を届けることをモットーに執筆・編集をしています。

編集者

ナビナビ住宅ローン編集部

住宅ローンを組む時に抱える「どうやって住宅ローンを選べば良いかが分からない」「金利の違いがよく分からない」「一番お得に借りられるローンはどれなの?」といった疑問・不安を解決できるように解説していきます。

住宅ローンの実質金利(APR)とは

実質金利とは、融資手数料や保証料、団体信用生命保険料などの諸費用を含めて計算した利率のことを指します

実質金利は「APR(Annual Percentage Rate)」と呼ばれることもあります。

住宅ローンを取り扱っている金融機関によって諸費用の金額はさまざまなので、すべての費用を金利に換算することによって、住宅ローンのコストを比べやすくする目的で使われます。

また、実質金利は一般的には使われている用語ではなく、金融機関の住宅ローン商品ページやパンフレットなどには記載されていません。

表面金利との違い

実質金利と似ている言葉に「表面金利」があります。

表面金利とは、住宅ローンの基準金利から一定の割合を引き下げた金利のことで、金融機関などのホームページでは基本的にこの表面金利が記載されています

表面金利の決まり方

表面金利 = 基準金利 - 引き下げ幅

普段の買い物で例えると、基準金利は「定価」、引き下げ幅は「セールの割引額」だと考えるとイメージしやすいかと思います。

実質金利は諸費用などを加算した利率なので、表面金利よりも実質金利のほうが高い利率になります。

実質金利の計算方法

実質金利を計算するには、エクセルを活用する方法と、計算ツールを活用する方法があります。

電卓や手書きの計算もできなくはないのですが、とても複雑な計算なのでおすすめしません

詳細に調べたい場合はエクセルを、簡易的に調べるには計算ツールを使うと良いでしょう。

実質金利の計算方法

  1. エクセルのPMT関数とIRR関数で計算する
  2. 計算ツールを使う

※エクセルをお持ちでない場合でも、Googleスプレッドシートなら無料で利用可能です。

エクセルのPMT関数とIRR関数で計算する

STEP1:毎月返済額を計算する

まずはPMT関数を使って、毎月の返済額を計算します。

エクセルのPMT関数で毎月返済額を計算する

PMT関数の使い方

=PMT(年利/12, 返済年数*12, 借り入れ金額)

上記の例では、毎月返済額は「7万8,208円」であることが分かります。

エクセルのPMT関数で毎月返済額を計算する2

マイナスの金額が表示されていますが、このままで問題ありません。 

STEP2:借入金額から諸費用を引く

借り入れ金額と諸費用の差額を求めます。

今回はC8セルに記入しましょう。

借り入れ金額と諸費用の差額を計算する

差額の計算

=借り入れ金額 - 諸費用

エンターキーを押すと、以下のように差額「2,934万円」が表示されます。

借り入れ金額と諸費用の差額を計算する2

STEP3:返済額の予定表を作る

STEP1で算出した毎月返済額から、次の画像のように返済予定表を作成します。

月数と毎月返済額は「返済年数×12」の行数分だけ、繰り返して記載してください。

返済予定表を作成する

上記の例では返済期間35年なので、「35年×12」で420行の繰り返しとなっています。

また、月数が0の行にはSTEP2で算出した「借り入れ金額と諸費用の差額」を入力します。

STEP4:IRR関数で実質金利を算出する

最後にIRR関数を使って、実質金利を計算します。

IRR関数で実質金利を計算する

IRR関数で実質金利を計算する

=IRR(範囲)*12

IRR関数で選択する範囲は、STEP2で算出した差額~420回目の毎月返済額までです。

先ほどの画像のように関数を入力すると、実質金利が表示されます。

IRR関数で実質金利を計算する2

 今回の借入条件では、実質金利は「0.656%」であることが分かりました

計算ツールを使う

住宅金融支援機構の返済プラン比較シミュレーションツールを使って、実質金利を調べることもできます。

最大で3つの住宅ローンの借入条件を比べられるため、簡易的な比較に便利なツールとなっています。

※スマートフォンには対応していないため、パソコンからご利用ください

条件の入力

必須項目に加えて、融資手数料・保証料・団体信用生命保険料といった諸費用も入力する。

試算

すべての入力が終われば、ページ下部にある「試算する」ボタンを押す。

ARPの確認

シミュレーション結果のページで「【APR】を表示する」を押せば、実質金利が表示される。

実質金利による住宅ローンの比較はおすすめしない

ここまで実質金利の計算方法を解説してきましたが、住宅ローンを実質金利で比較することは正直おすすめしていません。

なぜかと言うと、実質金利を複数の金融機関の住宅ローンや借入条件で計算するには、非常に手間がかかってしまうからです

実質金利を計算するためには諸費用の計算を済ませている必要があるため、1つの住宅ローンの実質金利を調べるだけでも2回シミュレーションを行う必要があります。

実質金利の計算には手間がかかる

  1. 金融機関のシミュレーションツールで借入金額と諸費用を計算
  2. エクセル or 住宅金融支援機構のシミュレーションツールで実質金利を計算
  3. 1~2の工程を借り入れ候補の住宅ローンの数だけ繰り返す

また冒頭でもお伝えしたように、実質金利は借入金額や返済年数、金利、諸費用など複数の条件によって計算結果が異なるため、サイト上で紹介されている実質金利があなたの条件に当てはまる利率とは限りません

あなたの借入条件で実質金利を調べるためには、ひとつひとつ計算していくしかないのです。

しかし、複数の条件で計算をするのは非常に大変なので、当サイトでは諸費用を含めた住宅ローンの支払総額で比較することをおすすめしています

住宅ローンの支払総額を一括で比較する方法

ここで言う支払総額とは、利息を含めた住宅ローンの総返済額と、借り入れ当初の諸費用を合計した金額です。

実質金利をひとつひとつ計算していくよりも、支払総額で比べるほうが圧倒的に楽で、かつ毎月返済額などのイメージもしやすいでしょう。

当サイトでは主要銀行の住宅ローンの支払総額を一括で比較するツールを用意していますので、少しでも楽にお得な住宅ローンを見つけたい方はぜひご利用ください

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まとめ

実質金利を用いることで、住宅ローンにかかるコストを金利に置き換えた上で住宅ローンを比較することができます。

しかし実質金利の計算は手間がかかり、複数の条件で計算をするのは非常に面倒です

そのため、よりお得な住宅ローンを見つけたい場合は実質金利ではなく、諸費用を含めた総支払額を比べることをおすすめします。

シミュレーションツールを活用すれば簡単に総コストを調べられるため、実質金利よりも楽にお得な住宅ローンを見つけられますよ。

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