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住宅ローンの平均返済額は? 月々の目安・借入額・頭金の額を紹介

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住宅ローンの平均返済額は? 月々の目安・借入額・頭金の額を紹介
住宅ローンと年収の目安
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国土交通省の調査によると、2021年度に新規で住宅ローンを借り入れた人の平均返済額は約8.3万円~12.5万円程度です。

とはいえ住宅ローンを返済していくうえで重要なのは返済額よりも、手取りに対する返済負担率になります。

  • 返済負担率の平均は額面年収の14~20%程度
  • 住宅購入金額の平均は約2,600万円~約4,500万円
  • 頭金は約886万円~約1,929万円

上記の平均を参考にしつつ、自身にとって最適な返済額になるように借り入れすることが大切です。

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住宅ローンの平均返済額は月々10万円前後

国土交通省の調査によると、住宅ローンの平均返済額は約8.3万円~12.5万円となっています。

以下表に物件種別ごとの平均借入金額と平均返済額をまとめましたので、ご覧ください。

物件ごとの平均借入金額と平均返済額
物件種別平均借入金額平均返済額
新築土地付注文住宅3,909万円年間139.4万円
(月々約11.6万円)
新築分譲戸建住宅(建売住宅)3,364万円年間126万円
(月々約10.5万円)
新築分譲マンション3,001万円年間150.4万円
(月々約12.5万円)
中古一戸建て1,658万円年間99.7万円
(月々約8.3万円)
中古マンション1,756万円年間101.3万円
(月々約8.4万円)

国土交通省「令和3年度 住宅市場動向調査」を参照
→平均借入金額:2.4 資金調達に関する事項の(1)購入資金・リフォーム資金より、各物件の借入金を参照(PDF46ページ)
→平均返済額:2.4 資金調達に関する事項(4)年間返済額(PDF50ページ)の「住宅ローンの年間返済額」の年間返済額を参照
※リフォーム住宅は除く

平均借入金額 が最も高いのは新築分譲戸建住宅、建売住宅購入者で、平均返済額が高いのは新築分譲マンション購入者となっていますね。

それに対して中古一戸建て購入者は平均借入金額、平均返済額ともに最も低くなっています。

借入金額は物件種別により1,000万円以上の差が出ている点が特徴です。

返済負担率は平均14~20%程度

返済負担率とは、年収に対する住宅ローンの年間返済額の割合を示す指標となります。

住宅ローンの返済負担率は、手取り年収の25%以下、額面年収の20%以下に抑えるのが理想です。

無理なく住宅ローンを返していくには、借入金額や返済額よりも返済負担率に着目しましょう。

以下の図をご覧ください。

住宅ローンの年間返済額

国土交通省「令和3年度 住宅市場動向調査」を参照
→2.4 資金調達に関する事項(4)年間返済額(PDF50ページ)の「住宅ローンの年間返済額」表を参照

どの物件でも返済負担率は、額面年収の14%~20%程度になっていて、無理な借り入れをしていないことが分かります。

返済負担率を20%以下程度に抑えて住宅ローンを借り入れると、生活にゆとりを持てますよ。

住宅購入金額・頭金・返済期間は?

ここでは住宅購入金額や頭金、返済期間などをご紹介します。

住宅購入金額の平均は約2,600万円~4,500万円

住宅金融支援機構の調査によると物件タイプごとの住宅購入金額の平均は2,574万円~4,521万円でした。

物件タイプごとの平均物件価格と平均年収
物件種別平均物件価格
新築土地付注文住宅4,455万円
建売住宅3,605万円
分譲マンション4,528万円
中古戸建住宅2,614万円
中古マンション3,026万円

住宅金融支援機構「2021年度 フラット35利用者調査」を参照
→5 所要資金(融資区分別・全国)より、各物件の所要資金を参照(PDF10ページ)

調査結果から、マンションや土地付注文住宅は平均でも4,000万円以上かかっていることが分かりますね。

ただ頭金をどの程度入れているかによって、住宅ローンの借入金額や返済額は変わってくるものです。

頭金は平均1,000万円前後準備している

住宅を購入するときの頭金は、物件タイプによりますが、858万円~1,560万円が平均の金額になっていました。

物件タイプごとの頭金額
物件種別頭金自己資金の割合
新築土地付注文住宅1,203万円23.5%
新築分譲戸建て住宅(建売住宅)886万円20.9%
新築分譲マンション1,929万円39.1%
中古戸建住宅1,301万円44.0%
中古マンション1,234万円41.3%

国土交通省「令和3年度 住宅市場動向調査」を参照
→2.4 資金調達に関する事項(1)購入資金、リフォーム資金(PDF46ページ)の表を参照

頭金は物件価格の10%以上準備すると、金利優遇が受けられる住宅ローンが多く存在します。

上記の表では物件価格に対する自己資金の割合は、新築住宅で21%~39%、中古住宅で41%~44%程度となっています。

金利優遇の基準よりもかなり多めに頭金を準備し、なるべく借入金額を抑えていることが分かりますね

新築で住宅を購入するなら返済期間は「30年以上」

新築で住宅を購入する場合の平均返済期間は30年以上であることが分かりました。

また中古住宅は27~28年が平均返済期間となっています。

物件タイプごとの住宅ローンの返済期間
物件種別返済期間
新築土地付注文住宅33.9年
新築分譲戸建て住宅(建売住宅)34.1年
新築分譲マンション32.0年
中古戸建住宅29.2年
中古マンション29.9年

国土交通省「令和3年度 住宅市場動向調査」を参照
→2.4.2 住宅ローン(3)返済期間(PDF50ページ)の表を参照

返済期間を長く設定すれば、そのぶん毎月の返済額は安くなり、返済負担率も抑えることができます。

「年収が低いから返済負担率が高くなる」という人は、返済期間を長くするのも良い選択肢です。

ただし、定年が近い40代以上の人が30年以上の返済期間を設けるのは、老後生活に大きく影響するためおすすめできません

返済負担率は手取り年収の25%以内に抑えよう

無理なく住宅ローンを返済するために重視すべき指標は返済負担率です。

日々の生活にゆとりを持てる返済負担率の目安は、「手取り年収の25%以下」となります。

返済負担率が手取りの25%以内におさまる借入金額の目安
額面年収
(手取り年収)
月々の返済額
(手取りの25%)
借入金額
年収400万円
(約310万円)
約6.5万円約2,190万円
年収500万円
(約390万円)
約8.1万円約2,720万円
年収600万円
(約457万円)
約9.5万円約3,210万円
年収700万円
(約520万円)
約10.9万円約3,690万円
年収800万円
(約590万円)
約12.3万円約4,150万円

※手取り年収はあくまで概算値です。実際の手取り額は個々の所得控除の状況などで変わってきます。
※上記の借入金額は適用金利年1.3%/35年返済/元利均等返済(ボーナス払いなし)で算出
※使用したシミュレーションツール「フラット35 毎月の返済額から借入可能金額を計算

上記の借入金額を見ると思ったより少ないと感じる人もいるでしょう。

しかし、先ほども紹介した上記の表から分かるように、額面年収に対する返済負担率の平均は14%~17%でした。

住宅ローンの年間返済額

つまり手取り年収に対する返済負担率25%以内という目安は、現実的な数値と言えます。

手取りの25%以下に抑えるべき理由

金融機関が提供している借入可能金額のシミュレーションツールでは、額面年収の30%~35%程度まで借入れ可能となっていることが多いです。

しかし「借りられる金額」と「無理なく返済していける金額」は、大きく異なります。

持ち家になると、

  • 固定資産税
  • 火災保険料
  • 住宅のメンテナンス代

など、ローン以外に年間数十万円の諸費用が発生するため、返済負担率は手取り年収の25%以下に抑えるべきです。

金利タイプや借入先で
返済額が変わる!

たった
1分

まずはシミュレーションで
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万円

まとめ

住宅ローンの平均返済額は月々10万円前後ですが、無理のない返済計画を考える際に重要なのは返済額より「返済負担率」です。

返済額や借入金額の平均データは参考程度にとらえておき、借入金額を検討する際は返済負担率を重視してください。

記事の内容をまとめると以下の通りです。

  • 住宅ローンの平均返済額は約8.3万円~12.5万円
  • ただし返済負担率は平均14~20%程度に抑えている
  • 住宅ローンを無理なく返済していくためには、手取り年収の25%以下の返済額に抑える

本記事を考慮したうえで、自身にとって無理のない返済額で借り入れしてくださいね。

千日太郎 / オフィス千日合同会社 代表社員 公認会計士

【専門家の解説】

住宅ローンの返済計画を考える際に最も重要なのは「返済負担率」です。これを言い換えると、返済の「難易度」です。

住宅ローンとは何か?と問われたら、わたしは「毎月決まったお金を35年420回銀行に払うことだよ」と答えます。

これが正確な定義でないことは百も承知ですが、これが住宅ローンを組む人にとってのリアルなのです。

住宅ローンの最長期間は35年で、これを月数に変換すると420カ月です。

住宅ローンの約定返済は月ごとですから、契約で決めた支払額を420回支払うことがわたしたち債務者の義務です。

債権者である金融機関はマイホームに対して第一順位の抵当権を受けており、債務者の返済継続が不可能となった場合はマイホームを取り上げることができます。だからこそ低金利で融資を可能にしている面もあります。

マイホームを取り上げられないためには、この1か月に1回の約定返済額を余裕でクリアできるくらいの難易度にしておくことが大事なのです。

具体的なイメージは420回連続でやってもミスしないくらいの難易度です。ミスの可能性が低い単純作業でも「420回ノーミスでできる?」と言われたら自信を無くす人は多いでしょう。

本文では「返済負担率は手取り年収の25%以内に抑える」ことを強調していますが、その難易度の目安を具体的な数字で言っているのですね。

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