• 2021.09.07

【マイホームの頭金】相場は約1,000万円!頭金なしでマイホームを購入する注意点とは

執筆者: よしだゆき (ライター)
頭金の相場と頭金なしで購入する注意点


マイホームの購入を検討している方のなかには、「頭金はいくらくらい用意すればよいのか」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

頭金の目安は「家の価格の約2割」といわれていますが、頭金なしで家を購入することは可能です 。

一方、頭金を用意することで住宅ローンを借りやすくなったり、借入時の金利が引き下げられたりといったメリットがあるのも事実。

大切なのは、マイホームの頭金の目安が約2割といわれる理由を理解したうえで、無理のない資金計画を立てることです。

本記事では、マイホームを購入する際の頭金の目安や頭金を用意するメリットについて解説していきます。

また、頭金のほかに必要な資金についてもご紹介しているので、マイホームの購入を検討している方は参考にしてみてくださいね。

執筆・監修している専門家

執筆者

よしだゆき

ライター

元住宅情報誌編集者。 築35年の中古マンションをフルリノベして、 都内に暮らす住宅系フリーライター。 街歩き・再開発・タイルのおうちが好き。2児の母。

編集者

ナビナビ住宅ローン編集部

住宅ローンを組む時に抱える「どうやって住宅ローンを選べば良いかが分からない」「金利の違いがよく分からない」「一番お得に借りられるローンはどれなの?」といった疑問・不安を解決できるように解説していきます。

マイホームの頭金とは

頭金とは、住宅ローンを組んでマイホームを購入する際に、費用の一部を現金で支払う自己資金のことです。

頭金がないと住宅ローンを組めないというわけではありません。

ただし、頭金を用意しない場合、用意する場合よりも住宅ローンを借りづらくなったり、月々の返済負担が大きくなってしまったりすることもあります

頭金の目安は家の価格の2割程度

マイホームを購入するときに、どれくらいの頭金を用意している方が多いのでしょうか。

データを見てみると、1,000万円前後の頭金を用意している人が多いようです。

目安としては、家の価格の2割程度です。

【物件種別】頭金の平均額と自己資金の割合
物件種別 頭金 自己資金の割合
新築土地付
注文住宅
1,237万円 31.20%
新築分譲
戸建て住宅、
建売住宅
858万円 21.80%
新築分譲
マンション
1,560万円 34.10%
中古
戸建住宅
1,026万円 36.50%
中古
マンション
1,190万円 42.20%

国土交通省「平成30年度 住宅市場動向調査」を加工して作成
→2.4 資金調達に関する事項(1)購入資金、リフォーム資金(PDF40ページ)の表を参照

マイホーム購入で頭金を用意するタイミング

では、頭金はどのタイミングで用意をするのでしょうか。

マイホームを購入する際、住宅ローンの融資が実行されるのは、物件の引き渡しのタイミングです。

つまり頭金を支払うのは、「物件の引き渡しのタイミング」なので、それまでは頭金を貯めることができます。

将来的にマイホームの購入を検討している方は、何年後にいくら貯めるか目標を決めて貯蓄をはじめるとよいでしょう。

たとえば、以下の夫婦のパターンを考えてみます。

  • 夫:手取り年収500万円
  • 妻:手取り年収300万円

手取りの3割を貯蓄に回せば、4~5年で1,000万円貯蓄することができます。

「頭金を貯めるのは大変そう」と感じている方は、まずは3割の貯蓄を目標にしてみるとよいでしょう。

また、マイホーム購入の際は頭金のほかにも必要な資金があるので、準備しておくことが大切です。
※先に「マイホームを購入するとき考えておきたい資金」をチェックしたい方はこちら

マイホーム購入で頭金を用意したほうが安心な理由

マイホームを購入するときには、2割程度の頭金を用意している方が多いことをお伝えしました。

頭金はなくても住宅ローンを借りることは可能です。

一方で、頭金を用意したほうがよい理由があるのも事実

ここでは、頭金を用意するメリットを3つご紹介します。

頭金を用意するメリット

  1. 総返済額が少なくなる
  2. 1~2割の頭金を入れると金利が優遇される
  3. 住宅ローンの審査で有利になることも

また、頭金なしで住宅ローンを借りる場合には注意点もありますので、これから頭金なしで家を買おうとしている方はチェックしておくようにしましょう。
※先に「頭金なしでマイホームを購入する場合の注意点」をチェックしたい方はこちら

メリット1:総返済額が少なくなる

1つ目のメリットは、総返済額が少なくなることです。

住宅ローンを借りてマイホームを購入する場合、借り入れ金額に応じて金利を支払わなければなりません。

頭金を入れて借り入れ金額を少なくできれば、当然 利息を含めた総支払額は少なくなります 。

また、月々の返済額が同じでも借りる年数は短くなるため、返済額を抑えることができます。

メリット2:1~2割の頭金を入れると金利が優遇される

2つ目のメリットは、金利が優遇されることがあることです。

家の購入価格の1~2割の頭金を入れると、住宅ローンの金利の優遇を受けられることが多くあります。

金利が優遇された場合の総支払額の違いを見てみましょう。

頭金ゼロと頭金10%の総支払額比較
頭金300万円 頭金なし
金利 1.350%
借入額:
2,700万円
自己資金:
10%以上
借入期間:
35年の場合
1.610%
借入額:
3,000万円
自己資金:
10%未満
借入期間:
35年の場合
月々の返済額 80,700円 93,480円
総支払額 3,389万円+300万円
=3,689万円
3,926万円

金利の優遇を受けると、シミュレーションでは総支払額に240 万円ほどの差が出ました。

1割ほどの頭金を入れて金利優遇を受けるだけでも、大幅な金額を節約できることが分かります。

メリット3:住宅ローンの審査で有利になることも

3つ目のメリットは、住宅ローンの審査で有利になりやすいことです。

金融機関の審査にはさまざまな条件がありますが、なかでも頭金を用意できるかどうかは重要です。

まとまった頭金を用意することで経済力の証明にもなり、審査上有利になる場合もあります。

頭金の入れすぎには注意

ここまでは一定の頭金を入れることで受けられるメリットについてご説明しました。

しかし、頭金は多ければ多いほどよいわけではありません

「借入額を減らすために自己資金をすべて頭金に回してしまおう」
と考えるのはリスクが高すぎます。

病気や事故になったり、税金の支払いが必要になったりと、突然の出費が発生したときに自己資金がないと危険です。

また、頭金を入れすぎて生活費や将来の教育資金を圧迫してしまわないよう、バランスを考えましょう

メリット4:返済がはじまってから繰り上げ返済をするのもあり

無理はせずに頭金は1~2割におさえて、返済が始まって余裕があれば繰り上げ返済に回すのも手です。

住宅ローンには、毎年の住宅ローン残高の1%が所得税から控除される「住宅ローン減税(控除)」という制度があります。

住宅ローン減税は10年間控除が受けられるという制度なので、控除の恩恵を最大限受けたいのであれば、11年目に繰り上げ返済をして返済負担を減らすのがおすすめです。

頭金なしでマイホームを購入する場合

マイホームを購入するときに頭金なしで住宅ローンを借りる場合、フルローン(全額をローンにすること)を借りることになります。

フルローンにはいくつかメリットがありますが、一方でリスクも把握しておかなくてはなりません。

ここからは、頭金なしでマイホームを購入する場合のメリットとリスクについてご紹介します。

頭金なしでマイホームを購入するメリット

頭金なしでマイホームを購入するメリットは大きくわけて4つあります。

頭金なしでマイホームを購入するメリット

  1. 家の購入機会を逃さない
  2. 家賃を払う期間が短くなる
  3. 手元に資金を多く残せる
  4. 受けられる住宅ローン控除の額が大きくなる

メリット1:家の購入機会を逃さない

1つ目は、家の購入機会を逃さないことです。

家との出会いは、まさに一期一会。

頭金が貯まるまで購入を待っていると、気に入った家が見つかったときに買い逃してしまうことがあります。

頭金を貯まるタイミングまで待たずに購入できれば、気に入った家を買い逃がしません。

メリット2:家賃を払う期間が短くなる

2つ目のメリットは、家賃を払う期間が短くなることです。

頭金が貯まる期間に賃貸で暮らしている場合は、その期間家賃を支払い続けなければなりません。

高い家賃を支払っているのであれば、早めにマイホームを購入してローンの返済を始めたほうがお得という考え方もあります。

メリット3:手元に資金を多く残せる

3つ目のメリットは、手元に資金を多く残せることです。

とくに資産運用をしている方は、低金利の現在に資金を住宅ローンの頭金に回すよりも、資産運用で増やすための資金にするほうがよい場合もあるでしょう。

メリット4:受けられる住宅ローン控除の額が大きくなる

4つ目のメリットは、受けられる住宅ローン控除の額が大きくなることです。

マイホームの購入で住宅ローンを組んだ場合、10年間の住宅ローン控除を利用できます。

住宅ローン控除では、毎年末の住宅ローン残高または住宅の取得対価のうちいずれか少ない方の金額の1%が10年間にわたり所得税の額から控除されます。

そのため、購入から10年間は住宅ローン残債が多い方が控除額は大きくなるのです。

頭金をあえて入れずに控除をフルで利用し、10年後にまとめて繰り上げ返済するという選択をする人も少なくありません。

頭金なしでマイホームを購入するデメリット

頭金なしでマイホームを購入すると、気に入った家を買い逃がさずに済んだり、資産運用の資金に回せたりするメリットがあります。

一方、頭金なしでフルローンを組むにはいくつかデメリットがあるのも事実

デメリットを大きく分けて3つご紹介します。

頭金なしでフルローンを組むデメリット

  1. 住宅ローンの返済負担が重くなる
  2. 住宅ローンの審査に通らない可能性がある
  3. 担保割れの可能性がある

デメリット1:住宅ローンの返済負担が重くなる

1つ目のデメリットは、住宅ローンの返済負担が重くなることです。

自己資金が1割未満の場合、「返済リスクが高い人」とみなされてしまい、適用される金利が高くなることがあります。

その結果、同じ借入額であっても頭金ゼロのほうが支払総額が高くなる可能性があります。

また、借入額が大きいと、月々の返済の負担が重くなったり、返済期間が長くなったりするので、長いスパンで見ても経済的負担が重いといえるでしょう。

デメリット2:住宅ローンの審査に通らない可能性がある

2つ目のデメリットは、頭金を用意しないと住宅ローンの審査に通らない可能性があることです。

金融機関の融資条件を満たし、返済能力などに問題がなければ、頭金なしでも住宅ローンは組めます。

ただし、返済負担も大きくなるため、より厳しく審査されたり、フルローンにすると選択肢が狭くなったりすることがあります。

デメリット3:担保割れの可能性がある

3つ目のデメリットは、担保割れの可能性があることです。

ずっと住むつもりでいても、いずれは家を手放すかもしれません。

借入額が高いほど、返済期間が長くなり、住宅価格の下落などが起こるリスクが高くなります。

家を手放すことになった場合に、家や土地の売値よりも住宅ローンの残債が高くなってしまう可能性があることを覚えておきましょう。

マイホームを購入するとき考えておきたい資金

マイホームを購入するときに必要な資金は、頭金だけではありません。

マイホームを購入するときには、税金や仲介手数料などの諸費用がかかります。

諸費用の相場は、中古物件で物件購入価格の6~10%、新築物件で購入価格の3~7%程度です。

借入額3,000万円・返済期間35年で住宅ローンを借りた場合の、諸費用の内訳イメージは以下の通りです。

借入額3,000万円/返済期間35年で
住宅ローンを借りた場合の諸費用
諸費用の項目 金額の目安
保証料 0円
融資事務手数料 借入金額×2.2%
印紙税 約2万円
団体信用保険料 0円
火災保険料
(地震保険料)
約15~50万円
不動産取得税 不動産価格×4%
登録免許税 不動産価格×0.4%
(新築の場合)
固定資産税 固定資産税評価額×1.4%
登記代行手数料 約10万円
仲介手数料 不動産価格×3%+6万円+消費税

手元に残しておく資金や将来にかかる費用、月々の住宅ローンの負担も考慮して、無理のない資金計画を立てましょう。

まとめ

マイホームを購入する際の頭金は、2割程度が目安です。

頭金を用意できれば、総返済額が少なくなったり、金利や審査で優遇されたりするメリットがあります。

一方で、頭金を貯めているうちに物件を買い逃してしまったり、家賃の支払いの負担が大きく貯蓄ができなかったりすることも。

また、頭金は多ければよいというものでもありません。

手元に資金を残しておかないと万が一のリスクに備えられなかったり、将来必要な資金が足りなくなってしまったりする可能性があります。

マイホームを購入するときには、手元に残しておく資金や将来必要な費用、月々の住宅ローンの負担も考慮して無理のない範囲で頭金を用意することが大切です。

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