• 2021.12.24

住宅ローンを夫婦で借りる3つの方法! 注意点を理解して2人に合ったローンを選ぼう

執筆者: 政所温也 (株式会社Choices 代表取締役)
住宅ローン夫婦

近年では共働きで働く家庭が増えているため、「住宅ローンも夫婦の収入をあわせて借りたい」という人は多いでしょう。

夫婦で住宅ローンを借りる方法としては、主に以下の3つがあります。

  • ペアローン:
    夫婦で2本の住宅ローンを契約する方法
  • 収入合算(連帯保証):
    1人が債務者となり、パートナーが連帯保証人となる方法
  • 収入合算(連帯債務):
    1人が主債務者となり、パートナーが連帯債務者となる方法

それぞれ特徴やどんな人に向いているのかがわかりづらいため、「結局どれを選べばいいの?」と悩んでしまいますよね。

また、夫婦で住宅ローンを組む際には気を付けなければならないポイントもあるため、知らずに借りて

  • 予想外の支出が増えてしまった
  • 返済の負担が大きく、生活が苦しくなってしまった

といった事態に陥ってしまうことも。

そうならないためにも、注意点と対策をしっかり理解し、自分たちに合った住宅ローンを借りるようにしましょう。

  • 2人で住宅ローンを組む方法は「ペアローン」「収入合算(連帯債務型・連帯保証型)」がある
  • フラット35の利用を考えているのであれば「収入合算(連帯債務型)」がおすすめ
  • そのほかの住宅ローンを利用したいのであれば「ペアローン」を選ぶのがおすすめ
  • 借入額が増えると返済負担も増えるので、無理のない借り入れをシミュレーションしよう

執筆・監修している専門家

執筆者

政所温也

株式会社Choices 代表取締役

保有資格・検定

2級ファイナンシャル・プランニング(FP)技能士、損害保険募集人、損保自動車専門試験合格

2010年にファイナンシャルプランナー(FP)として独立し活動中。過去に大手金融ニュースメディアや損保公式サイトでも執筆活動を行った実績があり、「読みやすく理解しやすいライティング」を得意としている。2020年9月現在で、1,700記事以上の執筆実績がある。

編集者

ナビナビ住宅ローン編集部

住宅ローンを組む時に抱える「どうやって住宅ローンを選べば良いかが分からない」「金利の違いがよく分からない」「一番お得に借りられるローンはどれなの?」といった疑問・不安を解決できるように解説していきます。

住宅ローンを夫婦で組む方法は3つ

冒頭でもお伝えした通り、夫婦で住宅ローンを組む方法には、以下の三つがあります。

  • ペアローン:
    夫婦で2本の住宅ローンを契約する方法
  • 収入合算(連帯保証型):
    1人が債務者となり、パートナーが連帯保証人となる方法
  • 収入合算(連帯債務型):
    1人が主債務者となり、パートナーが連帯債務者となる方法

それぞれの特徴を整理すると、以下のようになります。

ペア
ローン
収入合算
連帯保証型
収入合算
連帯債務型
契約する
住宅ローンの数
2つ 1つ 1つ
契約者 夫と妻
連帯
保証人
夫と妻
返済義務 夫と妻 夫と妻
住宅ローン控除 2人とも
受けられる
契約者
のみ
2人とも
受けられる
団信保障 2人とも
受けられる
契約者
のみ
金融機関
による
取り扱い
金融機関
民間の
金融機関
民間の
金融機関
フラット35など

夫を主たる債務者として仮定し表を作成。契約自体に性別は関係ないので、妻が主たる債務者になることも可能。 

主な違いとしては、以下の点が挙げられます

  • 住宅ローンの本数:
    収入合算は1本、ペアローンは2本
  • 住宅ローン控除:
    ペアローン、収入合算(連帯債務)であれば2人とも受けられる
  • 団信の保障:
    ペアローンであれば2人とも受けられる
  • 主な取り扱い金融機関:
    連帯債務型はフラット35、連帯保証型とペアローンは民間金融機関

それぞれの違いを理解して、自分たちに合った方法を選ぶようにしましょう。

どれを選ぶべき? フローチャートでチェック

夫婦で住宅ローンを組む場合、どの方法を選べばいいのかは、以下のフローチャートでチェックすることができます。

夫婦で住宅ローンを借りるフローチャート

2人でローンを組む場合には、ペアローンか収入合算(連帯保証型・連帯債務型)のいずれかを選ぶ必要がありますが、その場合は

  • フラット35で借りるなら連帯債務型
  • それ以外ならペアローン

を選ぶのがおすすめです。

その理由と、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

ペアローンと収入合算(連帯債務型・連帯保証型)の違いを解説

連帯保証・連携債務・ペアローンの違い

ここまで、ペアローンと収入合算(連帯債務型・連帯保証型)を選ぶ際のポイントをお伝えしました。

この章では、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します。

申し込む前に違いをしっかり理解しておきましょう。

収入合算(連帯債務型)の特徴

ひとつの住宅ローン契約を、夫婦2人で返済していく方法が「収入合算(連帯債務型)」です。

連帯債務型のメリット・デメリットを簡単にまとめると、以下のようになります。

収入合算(連帯債務型)のメリット

  • 夫婦それぞれが住宅ローン控除を受けられる
  • ローン契約は1つなので、諸費用の負担も1人分だけですむ

収入合算(連帯債務型)のデメリット

  • 連帯債務型を取扱う民間の金融機関が少ない
     (フラット35であれば取扱い金融機関が多い)
  • 2人とも団信の保障を受けられるかどうかは金融機関によって異なる

連帯債務型の収入合算は、「諸費用を抑えながら、住宅ローン控除を受けられる」点が特長です。

夫婦それぞれがフルタイムで働いている場合には、それぞれで住宅ローン控除を受けたほうが、単独でローンを組むより節税効果が高くなりやすいのでお得ですね。

ただし、それぞれの収入によっては1人でローンを組む方が節税メリットが高くなる場合もあるので、節税額を一度シミュレーションしてみるのがおすすめですよ。

なお、連帯債務型の注意点としては、取り扱っている金融機関が少ないことが挙げられます。

また、夫婦2人ともが団信の保障を受けられるかどうかは金融機関によって異なるため、あらかじめ確認しておくようにしましょう。

フラット35は夫婦であれば団信保障を受けられる

一部の金融機関では、夫婦どちらが亡くなっても、住宅ローン残高がそれぞれ100%保障される「夫婦連生団信」を用意しています。

フラット35(買取型)の「デュエット」なら、+0.18%という低金利で付帯でき、夫婦で100%の保障が得られるので安心ですよ。

連帯債務型はただでさえ取り扱い金融機関が少なく、団信保障を見極めるのも大変です。

したがって、連帯債務型を検討するなら、多くの金融機関で取り扱っているフラット35(買取型)がおすすめですよ。

収入合算(連帯保証型)の特徴

連帯保証型の収入合算は、ひとつの住宅ローン契約を、夫婦のどちらかが主たる債務者となり、もう1人が連帯保証人となって返済していく方法です。

収入合算(連帯保証型)のデメリット

  • 住宅ローン控除や団信の保障は1人しか受けられない
  • 離婚などで連帯保証人を外れたいと思っても、簡単には外れられない

    結論から言うと、連帯保証型の収入合算は、連帯債務型やペアローンと比較してメリットが少ないので、あまりおすすめできません。

    連帯保証型の場合、債務者は1人(パートナーはあくまで連帯保証人)であり、住宅ローン控除や団信の保障は1人しか受けられないからです。

    また、債務者は1人であるものの、連帯保証人には「万一の際、債務者の代わりに返済義務を背負わなければならない」という重い責任がついてきます。

    連帯保証人は、離婚などの事情でもすぐに外れられないケースが多いので、トラブルの要因になる可能性もあります。

    連帯保証型の収入合算を検討する場合には、責任の重さに見合うだけのメリットがあるのかをしっかり考えたうえで検討なさってくださいね。 

    ペアローンの特徴

    1つの物件に対し、住宅ローンを2つ組む方法が「ペアローン」です。

    ペアローンの場合、夫婦それぞれが1本ずつ住宅ローンを組み、お互いが連帯保証人となります。

    ペアローンのメリット

    • 夫婦それぞれが住宅ローン控除と団信の保障を受けられる
    • 取り扱っている金融機関が多い

    ペアローンのデメリット

    • 契約が2つに分かれるため、諸費用も2倍かかる
    • 離婚しても夫婦それぞれに返済義務が残るため、トラブルになる可能性も

    ペアローン型では、契約も名義も夫婦で別々になっているのが特徴です。

    2人ともが契約者になるため、それぞれが住宅ローン控除や団信の保障を受けられます

    都市銀行やネット銀行など、幅広い金融機関で取扱いがあるため、選択肢が豊富な点もうれしいポイントですね。

    ただし注意点として、ペアローン型は契約が2つなので、諸費用も2倍かかります。

    とはいえ、2倍になるのは印紙税・保証会社事務手数料・司法書士報酬などで、追加でかかる費用は数万円程度にとどまります。

    そこまで気にしすぎず、金利タイプやトータルコストなどで選ぶのがおすすめですよ。

    夫婦で住宅ローンを組む場合の注意点

    夫婦で住宅ローンを組むと、借り入れ可能な額を増やせるなどのメリットがある一方で、注意しておかなければならないポイントもあります。

    夫婦で住宅ローンを組む場合の注意点

    ここではそれぞれの注意点と、その対策について解説します。

     注意点①返済の負担が上がってしまう

    住宅ローンの借入額を増やせるのはペアローンや収入合算の大きなメリットですが、借入額を増やせば、当然返済の負担も大きくなります

    夫婦で住宅ローンを組もうと考えている場合などは特に、今後出産や子育てでパートナーが働けなくなってしまう可能性もあります。

    最悪の場合、「住宅ローン破綻」にも陥りかねませんので、借り入れる前にしっかり検討してくださいね。

    対策:借り入れ前に返済をシミュレーションする

    住宅ローンの理想的な返済額は、手取りの収入の25%以内に収まる額だといわれています。

    住宅を購入した後に発生する支出は、住宅ローンの返済だけではありません。

    固定資産税や修繕費などの維持費もかかります。

    住宅ローンを組む前にしっかりシミュレーションをしてみて、本当に安定して返済を続けられるのか考えてみてくださいね。

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    注意点②贈与税がかかる可能性がある

    連帯債務やペアローンで住宅を購入する場合、住宅ローンを負担している割合と住宅の所有割合が異なると、贈与税が発生してしまう可能性があります。

    住宅ローンの負担以上に住宅の持ち分が多いと、その分パートナーから贈与を受けているとみなされるからです。

    また、一方が働けなくなった場合などにもう一方が返済を肩代わりした場合などにも、贈与税が発生することがあるので注意が必要です。

    対策:住宅の所有割合と返済の割合を同じにする

    住宅の所有割合と住宅ローンの負担の割合が同じであれば、贈与税は発生しません

    例えば、3000万円の住宅を購入する場合、住宅の所有割合を50%ずつにしたいのであれば、住宅ローンの返済負担の割合も50%ずつにする必要があります。

    反対に、例えば返済負担の割合が「夫70%、妻30%」となる場合には、住宅の所有割合も「夫70%、妻30%」としましょう。

    夫婦で組む場合におすすめの住宅ローン

    夫婦で住宅ローンを組む場合は、住宅ローン控除が受けられる、ペアローンか収入合算(連帯債務型)がおすすめです。

    連帯保証型の収入合算の場合、住宅ローン控除や団信の保障が1人しか受けられないなどのデメリットがあるからです。

    そのため、この章ではペアローンと収入合算(連帯債務型)でおすすめできる住宅ローンをご紹介していきますね。

    各住宅ローン商品の記載は、2020年11月時点の情報に基づく

    ペアローンのおすすめ①auじぶん銀行 住宅ローン

    おすすめポイント

    • すべての金融機関のなかでもトップクラスに金利が低い
    • けがや病気で180日以上入院すると、住宅ローン残高が0円になる
    • がんと診断されると住宅ローン残高が半分になる
    • 印紙税0円なので、借り入れ当初の諸費用も安い
      新規 借り換え
    変動金利
    0.289%

    2022年01月適用金利

    全期間引下げプラン

    2022年1月現在の金利にau金利優遇割および金利引下げキャンペーンの金利引下幅を適用した金利であり、実際のお借入日の金利により変動します。

    審査の結果によっては、本金利プランおよび本キャンペーンをご利用いただけない場合がございます。

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    2022年01月適用金利

    2022年1月現在の金利にau金利優遇割および借換え金利引下げキャンペーンの金利引下幅を適用した金利であり、実際のお借入日の金利により変動します。

    全期間引下げプラン

    審査の結果によっては、本金利プランおよび本キャンペーンをご利用いただけない場合がございます。

    auじぶん銀行の住宅ローンは、金利が金融機関の中でもトップクラスに低いうえ、団体信用生命保険の保障内容がとても充実しています。

    一般的な団信では「死亡もしくは高度障害になった場合に、住宅ローンの残高が0円になる」という内容となっていて、その点ではどの銀行でも同じです。

    しかし、auじぶん銀行住宅ローンでは一般団信に加えて「がん50%保障団信」と「全疾病保障」、「月額返済保障」の3つの保障が0円で付帯します

    auじぶん銀行住宅ローンの団信保障

    • 「がん50%保障団信」
      がんと診断されると住宅ローン残高が50%になる
    • 「全疾病保障」
      すべてのケガ・病気*で180日以上継続して入院すると住宅ローン残高が0円になる
    • 「月次返済保障」
      すべてのケガ・病気*で連続して31日以上入院し、以降に入院が継続して30日に達するごとに毎月返済額が保障される

    ※精神障害を除く

    返済中のもしもに備える保障を0円で備えられるのは、auじぶん銀行住宅ローンの大きなメリットです。

    ペアローンのおすすめ②三井住友信託銀行 リレープランフレックス

    おすすめポイント

    • 保証取扱手数料が割引され、通常2本分(6万6000円)かかるところ、1本分(3万3000円)で済む
    • 「べびサポ」で、出産前後1年間に金利が年0.1%優遇されたり、各種割引クーポンを利用できたりする
      新規 借り換え
    変動
    金利
    0.445%

    2022年01月適用金利

    0.445%

    2022年01月適用金利

    リレープランフレックスでは、ペアローンでは通常2件分かかる保証取扱手数料が割引され、1件分(3万3000円)で済みます。

    諸費用が2本分かかるというペアローンのデメリットが解消されるのはうれしいですね。

    また、出産時などに金利の優遇や各種クーポンを受け取れるなどのメリットもあります。

    夫婦の住宅ローン返済は何かと不安がつきものなので、こうした優遇が受けられるのはありがたいポイントですね。

    お申し込みはこちら

    連帯債務型のおすすめ:ARUHI スーパーフラット

    おすすめポイント

    • 頭金額に応じて金利が低くなる
    • 対面相談ができる
    • 夫婦連生団信を年+0.18%の金利上乗せで利用できる
    ARUHI「スーパーフラット9」の詳細
      適用金利
    フラット35
    1.250%

    2022年01月適用金利

    自己資金10%以上

    一般団信加入

    ARUHIのスーパーフラットは、頭金額に応じて金利が低くなるプランが魅力です。
    頭金額に応じて複数のプランを展開しており、頭金が多くなれば適用金利が低くなります

    加えて対面相談も出来るので、返済計画に不安がある方でも安心して契約することができます。

    貯金に余裕があり「固定金利を少しでもお得に借りたい」という方は、スーパーフラットがおすすめです。

    また、フラット35では「デュエット」という夫婦連生団信を年+0.18%の金利上乗せで利用でき、夫婦それぞれが100%の団信保障を得られます

    「夫婦で安心して住宅ローンを返済していきたい」という方におすすめのサービス内容ですので、優先的に検討してみましょう。

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    まとめ

    住宅ローンを夫婦で借り入れる方法は、

    1. 連帯債務型
    2. 連帯保証型
    3. ペアローン

    の3つです。

    それぞれ契約スタイルや団信保障、住宅ローン控除の適用可否などが異なるので、各家庭のライフスタイルに適した方法を選択することが大切ですよ。

    • フラット35の利用を考えているのであれば「収入合算(連帯債務型)」がおすすめ
    • そのほかの住宅ローンを利用したいのであれば「ペアローン」を選ぶのがおすすめ
    • 借入額が増えると返済負担も増えるので、無理のない借り入れをシミュレーションしよう

    夫婦で住宅ローンを組むと、借入額を増やせるというメリットがある一方で、返済の負担も増えてしまいます。

    事前にしっかりシミュレーションし、無理のない住宅ローンでマイホームを手に入れてくださいね。

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