• 2021.01.27

リボ払いが原因で住宅ローン審査に落ちるパターン3つ!審査に通るためにできる対策とは

執筆者: 政所温也 (株式会社Choices 代表取締役)
リボ払いで住宅ローンの審査に落ちるパターン3つ

「クレジットカードのリボ払いは、住宅ローンの審査に悪影響」ということを耳にしたことのある人も多いのではないでしょうか。

しかし結論からいえば、ただリボ払いを利用しただけで住宅ローン審査が不利になることはありません。

金融機関が審査で重視しているのは、リボ払いの有無ではなく「住宅ローン利用者のお金の使いかた」です。

今回は、リボ払いやクレジットカードの利用が、どのように審査に影響するのかを解説します。

リボ払いをしたことがあるけど、住宅ローンの審査に通るか不安

という人のために、審査を通しやすくする方法もご案内します。

できる限りの対策を取って、審査を有利に進めてくださいね。

この記事を執筆・監修している専門家

執筆者

政所温也

株式会社Choices 代表取締役

保有資格・検定

2級ファイナンシャル・プランニング(FP)技能士、損害保険募集人、損保自動車専門試験合格

2010年にファイナンシャルプランナー(FP)として独立し活動中。過去に大手金融ニュースメディアや損保公式サイトでも執筆活動を行った実績があり、「読みやすく理解しやすいライティング」を得意としている。2020年9月現在で、1,700記事以上の執筆実績がある。

編集者

ナビナビ住宅ローン編集部

住宅ローンを組む時に抱える「どうやって住宅ローンを選べば良いかが分からない」「金利の違いがよく分からない」「一番お得に借りられるローンはどれなの?」といった疑問・不安を解決できるように解説していきます。

リボ払いが住宅ローンの審査に影響するケース

冒頭でも軽く触れましたが、リボ払いをしただけで住宅ローン審査に落ちるとは限りません。
 
「たまたま大きな買い物をした時にリボ払いを使用した」
「若い頃に何も考えずにリボ払いを選択してしまった」

という経験がある人もいらっしゃるかもしれません。

実際、筆者は過去にリボ払い経験があるものの、住宅ローンの審査に通った人をたくさん見てきました。

しかしリボ払い経験がある人のうち、以下3つのどれかに当てはまる場合は、住宅ローンの審査に悪影響を及ぼす可能性があります。

重要なポイントですので、それぞれご説明していきましょう。 

リボ天になっている場合

「リボ天」とはリボ天井のことで、リボ払いの利用限度額が天井いっぱいになっている状態を意味します。

クレジットカードのリボ払いや分割払いは、割賦販売法(※)によって利用限度額が定められています。

わかりやすく言うと「利用者の年収などにより、リボ払いや分割払いを使える上限金額は決まっている」のです。

つまりリボ天は、自身の支払い能力の上限まで限度額を使い切っている状態ということ。

リボ払いは金利(手数料)が高いため、一度リボ天の状態になってしまうと、なかなか残高が減りません

したがってリボ天が何か月も続いている人は要注意です。

リボ天状態は金融機関から「支払い能力がない」「借金癖のある人」とみなされやすく、審査で落ちる可能性も高くなります。

現在リボ天になっている人は、住宅ローンよりも先にリボ天を解消しましょう。

預貯金などで残額を一括返済し、これ以上無駄な金利を支払わないようにしてくださいね。

「割賦販売法」(経済産業省ホームページ)

支払いがある程度残っている場合

「リボ天とはいかないが、リボ払いの支払い残高が一定額ある」場合も気をつけなくてはなりません。

なぜならリボ払いの支払い残高があると総返済負担率が上がり、住宅ローン審査で不利になる可能性があるからです。

特に支払い残高が数十万円以上ある場合は、滞りなく返済をしていても審査は否決になりやすいでしょう。

金融機関にあなたの信用力をアピールするためにも、リボ払いの残高はないほうが無難です。

残高がある人は一括返済をして、できる限り「住宅ローン以外に借り入れがない状態」にしておきましょう。

また総返済負担率を引き下げるという意味でも、リボ払いの完済は重要です。

総返済負担率についてもわかりやすく解説しておきますね。

総返済負担率とは

総返済負担率とは、年収に対する各種ローンの返済額の割合です。

以下の計算式をご覧ください。

総返済負担率

  • 年収500万円/住宅ローンの年間返済額が100万円になる借り入れを希望
  • 総返済負担率=100万円÷500万円=20%

上記の場合、住宅ローン以外に何も借り入れがなければ、総返済負担率は20%です。

しかしリボ払いの残高が40万円あれば、総返済負担率は「140万円÷500万円=28%」となります。

リボ払いの残高があるのとないのでは、総返済負担率が大きく変わるのがわかりますよね。

もしリボ払い以外に自動車ローンや貸与型奨学金がある場合は、総返済負担率はさらに大きくなります。

総返済負担率は、多くの金融機関が住宅ローン審査で重要視している項目です。

もちろん金融機関や年収によって審査に通る基準はバラバラですので、一概に「総返済負担率が何%なら審査に通る」とは言えません。

しかし他に借り入れがある人ほど、住宅ローンで借りられる金額は少なくなり、審査も不利になるのは事実です。

審査を有利にするためには、総返済負担率の引き下げが重要です。

リボ払いの残高もできる限りゼロにしておきましょう。

滞納したことがある場合

過去にリボ払いの支払いを滞納したことがある場合も、要注意です。

なぜならリボ払いの支払い記録は、すべて個人信用情報に記録されているからです。
支払いの滞納が続いている場合は「事故情報」として登録されます。

事故情報として登録されてしまうと、住宅ローンの審査はまず通りません。

個人信用情報について、わかりやすく解説しましょう。

個人信用情報とは

個人信用情報とは、あなたが行ったローン等の取引が記録されている情報のこと。

リボ払いの残高だけではなく、自動車ローンやスマホの分割払いなど各種借り入れとローンの利用履歴はすべて記録されています

何度も滞納を繰り返していたり、3か月以上滞納していたりすると、個人信用情報に事故情報として記録されます。

事故情報が記録されていると、金融機関から信用力が低いとみなされます。

信用力が著しく低いとみなされると、住宅ローン審査は一発で通らなくなるのです。

それほど過去の滞納歴は大きなマイナスポイントになるので、覚えておきましょう。

個人信用情報で事故情報が記録される保存期間は、基本的に5年間です。

もし過去の滞納歴が不安な場合や、またいつまで記録が残っているかを知りたい場合は、ご自身の個人信用情報を確認する方法があります。

不安がある人は個人信用情報を確認しよう

「過去の滞納歴がどのように記録されているのかを確認したい」
「記録がいつまで残っているか確認しておきたい」

という人は、ご自身の個人信用情報を開示請求するのがおすすめです。

国内の個人信用情報機関は以下の3つで、いずれも500円~1000円程度の手数料で開示請求できます。

個人信用情報機関

ただし注意点として、開示請求手続きはどうしても確認が必要な場合に限定してください。

なぜなら個人信用情報には、開示請求の照会記録が残るからです。

金融機関が審査で個人信用情報を見るとき、照会記録が複数回あると「他の金融機関で何度も否決になっている」という印象を持たれてしまいます。

このことから、個人信用情報を安易に開示請求するのは得策ではありません。

滞納した経験がありその内容をどうしても確認しなければならない時だけ、開示請求するようにしてください。 

住宅ローンの審査に影響を及ぼすクレジットカードの使いかた

住宅ローンの審査では、必ず個人信用情報を確認されます。

そして個人信用情報には、クレジットカードの使用履歴がすべて記録されています。

カードの使いかたによってはリボ払い以外でも住宅ローン審査に影響を及ぼします。

特に注意すべき使いかたは、以下の3つです。

  1. クレジットカードのキャッシング枠が設定されている
  2. 複数のカードを保有している
  3. リボ払い以外の支払いを滞納した

それぞれわかりやすく解説していきましょう。

クレジットカードのキャッシング枠が設定されている

リボ払い以上に気をつけなくてはならないのが、キャッシング枠です。

キャッシング利用枠がある状態とは、いつでも借金できる状態

金融機関によっては、利用有無に関わらず、キャッシングの利用限度枠を上限いっぱいまで利用しているとみなして審査するのです。

つまり50万円のキャッシング枠があれば、キャッシングを使っていなくても「50万円借り入れしている」と見られる可能性があります。

したがって高額なキャッシング枠が設定されているクレジットカードを持っていると、それだけで審査は不利になります。

キャッシング枠が設定されている場合は解約し、使えない状態にしておきましょう。

必要以上のカード枚数を保有している

クレジットカードを必要以上に保有している場合も、気をつけてください。

交通系、買い物系などさまざまな種類の各社のカードを使い分け、ポイントをうまく貯めている人もいるでしょう。

しかしクレジットカードは言い換えれば、簡単にお金を借りられるカード。過剰なカード保有は審査で悪影響が出る可能性も高いです。

そのため、審査の際はクレジットカードの枚数を必要最低限に抑えた上で申込するのが無難です。

可能な限り5枚以内に抑えるようにしてください。

リボ払い以外の支払いを滞納した

リボ払い以外に、何らかの滞納がある人も気をつけましょう。

特に見落としがちな滞納は、スマホの端末を分割払いしているケースです。

高額なスマホ端末でも、分割払いで契約していれば毎月の支払いは数千円程度でしょう。

金額も少ないため、ローンを組んでいるという意識はないかもしれません。

しかし毎月数千円程度とはいえ、何か月も滞納してしまえば確実に審査に影響します。

金額が少額であっても、分割でローンとして支払っている費用は絶対に滞納しないようにしてください。

住宅ローン審査に通るためにできること

リボ払いの経験があっても、工夫次第で住宅ローン審査に通ることは可能です。

具体的には、以下3つの対策があります。

  1. ほかのローンを完済しておく
  2. 頭金を用意して返済負担を減らす
  3. 使っていないカードを解約する

それぞれのポイントを見ていきましょう。 

ほかのローンを完済しておく

住宅ローン以外のローンがある人は、完済して総返済負担率を引き下げましょう。

ほかのローンを完済するときのポイントは、金利の高いものから完済していくことです。

特にリボ払いが残っている人はできる限り完済するようにしてください。

またほかにも、金利が高いローンの順を以下に並べました。

金利はあくまで一般例ですが、参考にして完済の優先順位をつけてください。

金利
年10%~15%程度 消費者金融での借り入れ、クレジットカードのリボ払い、キャッシング
年5%~8%程度 自動車ローン(ディーラーローン)
年1%~3%程度 公的ローン、国の教育ローン、貸与型奨学金など

住宅ローンの金利は、上記の各ローンよりよっぽど低いです。

高金利のローン返済に預貯金をあてて、低金利の住宅ローンを多く借り入れるほうがお得という捉えかたもできますよ。

頭金を用意して返済負担を減らす

頭金を用意して借入金額を少なくすれば、返済負担率をさらに引き下げることができます。

頭金を用意できる人は、計画的に預貯金できるということです。

過去にリボ払いの利用経験があっても、頭金をしっかり入れて借入金額を抑えれば、堅実な借り入れをアピールできます。

堅実な借り入れ計画を立てられれば、審査も有利になるでしょう。

使っていないカードを解約する

先述したとおり、クレジットカードの保有枚数が多い人は要注意です。

使っていないカードがあれば解約して、カードは必要最低限にしておきましょう。

カードを整理する際のポイントは以下の3つです。

  1. キャッシング機能が付いているクレジットカードは解約する
  2. ポイント目当てで作るなど、使っていないクレジットカードは解約する
  3. 消費者金融カードは一つ残らず解約する

カードが多いと、その分だけ多くの利用限度額が設定されることになります。

審査で印象を良くするためにも、カードは5枚以下に絞るようにしてくださいね。

まとめ

リボ払いを使用したことがあっても、それだけで住宅ローン審査に落ちるとは限りません。

大切なのはリボ払いの有無ではなく、クレジットカードの使いかたにあります。

以下のポイントに気を付けつつ使いかたを見直してください。

  • リボ天状態や、リボ払いの残高が残っている場合は完済しておく
  • リボ払いを含め、過去になんらかのローンを滞納している場合は個人信用情報を確認
  • カードの枚数が多い場合は解約し、5枚以下に絞って整理しておく

このほかにも各種ローンの完済や、キャッシング枠付きカードの解約といった対策で審査を有利に進められます。

リボ払いだけではなくお金の使いかたを根本的に見直し、審査を有利に通せるようにしましょう。
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