• 2021.02.10

JAバンク住宅ローンの審査は厳しい?金利からメリット・デメリットまで詳細解説

執筆者: 政所温也 (株式会社Choices 代表取締役)
JAバンク住宅ローンのメリット・デメリット


JAバンクは、農業協同組合・信用農業協同組合連合会・農林中央金庫からなるグループの金融事業の総称です。

JAバンクの店舗網は全国に広がっており、各地域に密着したサービスを提供していることから、JAバンクを住宅ローンの借入先に検討している人もいるでしょう。

しかし、一般的な金融機関とJAバンクの違いがわからないと、JAバンクで住宅ローンを借りるべきなのか判断できませんよね。

そこで今回は、JAバンクの住宅ローンに関する以下の項目について解説します。

JAバンクで住宅ローンを借りようと考えている人は、ぜひ最後まで目を通してくださいね。

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この記事を執筆・監修している専門家

執筆者

政所温也

株式会社Choices 代表取締役

保有資格・検定

2級ファイナンシャル・プランニング(FP)技能士、損害保険募集人、損保自動車専門試験合格

2010年にファイナンシャルプランナー(FP)として独立し活動中。過去に大手金融ニュースメディアや損保公式サイトでも執筆活動を行った実績があり、「読みやすく理解しやすいライティング」を得意としている。2020年9月現在で、1,700記事以上の執筆実績がある。

編集者

ナビナビ住宅ローン編集部

住宅ローンを組む時に抱える「どうやって住宅ローンを選べば良いかが分からない」「金利の違いがよく分からない」「一番お得に借りられるローンはどれなの?」といった疑問・不安を解決できるように解説していきます。

JAバンク住宅ローンの金利

住宅ローンの金利は金融機関によって異なります。

そのため、JAバンクの住宅ローン金利がいくらなのか気になっている人は多いでしょう。

下記は、JA東京中央の住宅ローン金利をまとめた表です。

金利タイプ 新規借り入れ
変動金利
(ずっと一律軽減型)
0.625%
固定金利選択型10年
(はじめに大きな軽減型)
0.750%

※2021年2月適用金利

上記は、諸条件を満たして店頭金利から最大の引き下げが適用された金利です。

金利の引き下げを受けられる条件は、メリット2:条件を満たすと金利が優遇されるの章で詳しく解説していますので、ぜひチェックしてくださいね。

ただし、JAバンクの住宅ローン金利は各地域のJAによって異なります

自分の住む地域にあるJAバンクの住宅ローン金利を知りたい場合は、各JAの公式サイトを一度確認してみましょう。

JAバンク住宅ローン2つのメリットを紹介

JAバンクで住宅ローンを借りるメリットは2つです。

JAバンク住宅ローンのメリット

  1. 年収が低い人でも借り入れできる
  2. 条件を満たすと金利が優遇される

ここからはそれぞれのメリットを詳しく説明します。

メリット1:年収が低い人でも借り入れできる

JAバンクでは、前年度の税込年収が200万円以上であれば、住宅ローンを借りることが可能です。

また農業者の場合は、前年度の税込年収150万円以上で住宅ローン審査の対象となります。

「年収300万円以上」を住宅ローンの借入条件としている金融機関は多いため、年収が低くても住宅ローンに申し込めることはJAバンクを利用する大きなメリットです

しかし、借入金額や返済期間にもよりますが、年収200万円くらいで住宅ローンを借りる場合は返済額が家計を大きく圧迫する恐れもありますので、無理な借り入れには気を付けましょう

十分な収入がない場合には安易に借りるのではなく、今の収入で住宅ローンを問題なく返済できるのかどうかよく検討してくださいね。

メリット2:条件を満たすと金利が優遇される

JAバンクで住宅ローンを借りる際に諸条件を満たせば、金利が最大年0.05%も引き下げられます。

金利が軽減されるのは、下記の取引項目に該当するケースです。

取引項目に応じてそれぞれ0.01%の金利引き下げとなるため、5つすべて該当すれば最大0.05%の金利が軽減されます。

  1. 給与振込または年金受給を目的にJAバンクの口座を利用している
  2. JAカードを使っている
  3. JAネットバンクに登録している
  4. 総合口座定期貯金残高が50万円以上ある
  5. 公共料金・公金決済口座としてJAバンクの口座を利用している

「たかが0.05%では何も変わらない」と思うかもしれませんが、ほんの少しの金利差が返済額に影響します

下記は、JA東京中央の固定金利選択型10年(はじめに大きな軽減型)において、最大引き下げが適用された場合と適用されなかった場合の返済シミュレーションです。

金利 0.80% 0.75%
毎月の返済額 81,918円 81,235円
総返済額 34,405,447円 34,118,671円
総返済額の差額 286,776円

※借入金額3,000万円/元利金等方式/返済期間35年

上記を見ると、金利が0.05%低くなるだけで総返済額が約28万円も下がることがわかります。

そのため、普段からJAバンクの金融サービスを利用している人は、最大0.05%の金利優遇を受けることで、住宅ローンをお得に借りられるでしょう

JAバンク住宅ローンのデメリットと対策

JAバンクの住宅ローンを借りることにはメリットだけでなく、デメリットも存在します。

JAバンク住宅ローンのデメリット

  1. メガバンクやネット銀行と比較して金利は高め
  2. 金利タイプの選択肢が少ない

ここからは、JAバンクが提供する住宅ローンのデメリットと、その対策を紹介します。

注意点1:メガバンクやネット銀行と比較して金利は高め

JAバンクの住宅ローン金利は、メガバンクとネット銀行と比べると高めです。

下記は、新規借り入れにおける、JAバンク・メガバンク・ネット銀行の金利を比較した表です。

変動金利 10年固定金利
JAバンク 0.625% 0.750%
三菱UFJ銀行
0.475%

2021年05月適用金利

0.740%

2021年05月適用金利

新生銀行
0.450%

2021年05月適用金利

0.700%

2021年05月適用金利

自己資金10%以上

上記を見ると、変動金利・10年固定金利のどちらにおいても、JAバンクのほうが金利は高くなります。

対策:総支払額を比較しておく

自分にとってお得な住宅ローンを選びたい人は、諸費用も含めた総支払額で比較検討しましょう。

先述したように、金利が0.05%異なるだけで返済額は変わるため、住宅ローンの借り入れにおいて金利は重要な要素です。

しかし、住宅ローンを借りるときには保証料や手数料などの諸費用もかかります

いくら低金利だとしても諸費用が高額になれば、決してお得な住宅ローンとは言えません。

そのため、住宅ローンの借入先を探す際は金利だけでなく、諸費用も入れた総支払額の違いもチェックすることをおすすめします

JAバンクとほかの金融機関の総支払額を比較したいときは、下記のシミュレーションツールをぜひ活用してみてください。

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注意点2:金利タイプの選択肢が少ない

JAバンクの金利タイプは「変動金利型」と、3年固定・5年固定・10年固定の「固定金利選択型」に限られます。

金融機関によっては20年固定や全期間固定金利なども取り扱っているため、JAバンクは金利タイプの選択肢が豊富ではありません。

15年以上の当初固定金利や全期間固定金利を利用したい場合、JAバンクは適していないと言えるでしょう。

対策:他の金融機関も含めて金利タイプを検討

JAバンクに希望する金利タイプがない場合は、ほかの金融機関が取り扱っている金利タイプに目を向けてみましょう。

「金利の優遇を受けられるからJAバンクで借りたい」と思っていても、自分のライフスタイルに合わない金利タイプを選ぶことは得策とは言えません。

限られた選択肢の中で選んだ金利タイプが原因となり、住宅ローンの返済が困難になる恐れもあります。

そのため、ほかの金融機関の金利タイプをチェックし、金利タイプごとに適正な金利水準も把握しておきましょう

JAバンク以外の金融機関の金利タイプを調べたいときは、下記の記事を参考にしてくださいね。

JAバンク住宅ローンの審査について

一般の金融機関と同様に、JAバンクで住宅ローンを借りるためには審査に通る必要があります。

ここからは、JAバンクにおける住宅ローン審査について解説します。

借入要件の年収から考える審査の厳しさ

対象 各JAの組合員

※非組合員の場合は融資までに組合員になる必要あり

年齢 ・借入時の年齢が満20歳以上66歳未満
・最終返済時の年齢が満80歳未満

※最終返済時の年齢が満80歳以上でも親子リレー返済であれば借り入れ可能になる場合あり

年収 前年度税込年収が200万円以上

※農業者の場合は前年度税込年収150万円以上

勤続年数 3年以上
健康状態 団体信用生命共済に加入できる
保証会社 JAが指定する保証機関の保証を受けられる

上記の通り、JAバンクの借入条件は「原則として前年度の税込年収が200万円以上」であるため、年収が厳しく審査される可能性は低いでしょう

JAバンクは金融庁と農林水産省が監督していることもあり、一般的な金融機関とは少し異なる審査基準になっています。

そのため、一般の金融機関の審査に落ちても、JAバンクの審査には通るチャンスがあると言えます。

なお、JAバンクの借入要件は各JAにより異なります。

JAバンクの審査の厳しさはあくまでも目安であるため、参考程度にとどめてください。

審査のスピード

JAバンクの審査期間は、一般の金融機関よりも少し長めであることが特徴です。

各JAによって審査期間は異なりますが、基本的には事前審査に数日から1週間、本審査に2週間から3週間前後の日数がかかると考えておくとよいでしょう。

JAバンク住宅ローンの申し込み方法

住宅ローンの申し込みを対面でしか受け付けていないか、ネットでも受け付けているかは、地域のJAにより異なります。

JAバンクで住宅ローンを借りる際は、最寄りのJAの受付方法を事前に確認しておきましょう。

ここからは、対面ネットに分けてJAバンクの住宅ローンの申し込み方法を説明します。

対面で申し込む場合

近くにあるJAバンクが対面で住宅ローンの申し込みを受け付けている場合、下記の流れで進みます。

STEP1

最寄りのJAに出向き、融資の相談をする

STEP2

必要書類を用意し、事前審査に申し込む

STEP3

事前審査に通ったら、正式審査に申し込む

STEP4

正式審査に通ったら、窓口で契約手続きを行う

STEP5

すべての手続きが終われば、融資が実行される

ネットで申し込む場合

JAによっては、ネットで事前審査の申し込みを受け付けています。

ネットから申し込む場合の流れは下記の通りです。

STEP1

専用ページで郵便番号を入力し、JAの店舗を選択する

STEP2

入力フォームに必要事項を入力し、事前審査に申し込む

STEP3

事前審査に通ったら、来店予約フォームに必要事項を入力する

STEP4

店頭で正式審査に申し込む

STEP5

正式審査に通ったら、契約手続きを行う

STEP6

すべての手続きが終われば、融資が実行される

まとめ

JAバンクで取り扱っている住宅ローンには、年収200万円以上であれば申し込むことが可能です。

農業者の場合、年収150万円以上で住宅ローン審査の対象となります。

そのため、年収がそれほど高くなくても利用できることがJAバンクのメリットです。

また、諸条件を満たすことで最大年0.05%の金利優遇を受けられることもうれしいポイントでしょう。

とはいえ、JAバンクの住宅ローン金利はほかの金融機関と比べると高く、金利プランは多くありません。

住宅ローンの借入先候補としてJAバンクを考えている場合は、一度ほかの金融機関の金利プランや総支払額の違いを比較検討することをおすすめします。

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