東京スター銀行の住宅ローンを徹底解説!預金残高が多いほどお得な住宅ローン
監修者: 中野良唯 (ジョインコントラスト株式会社) 2021年04月適用金利 2021年04月適用金利
変動金利
スター住宅ローン 0.450% 当初10年固定
スター住宅ローン 0.900%
保証料 事務手数料 繰上げ返済
手数料 無料 借入金額×2.20% 無料(※)
審査期間 返済方法 来店 1ヵ月 元利均等返済 必要 固定期間 借入可能額 対応地域 3~10年 500万円以上1億円以内(10万円単位) 全国
東京スター銀行は一般的な金融機関の住宅ローンとは違い、預金連動型の住宅ローンを取り扱っている事が特徴の金融機関です。
東京スター銀行で住宅ローンを検討し始めると
「預金連動型の住宅ローンって実際お得なの?」
「公式サイト以外に書いているメリットはある?」
「メリットだけでなく、デメリットも知りたい」
といった事を考え始める人も多いと思います。
この記事では
- 東京スター銀行 住宅ローンの金利
- メリットとデメリット
- 東京スター銀行 住宅ローンが向いている人
- 審査の厳しさやスピード
について解説していきます。
公式ホームページを見るだけでは、気付きづらいポイントまで解説していくので、ぜひ参考にしてくださいね。
【結論】東京スター銀行 住宅ローンが向いている人
- 預金残高が住宅ローンの借入額よりも多い人
- 団信に加入できないが、変動金利や当初固定で住宅ローンを組みたい人





検索しています…
この記事を執筆・監修している専門家
中野良唯
ジョインコントラスト株式会社
保有資格・検定
AFP、宅地建物取引士
大手ハウスメーカーでの営業所長を経て、生命保険会社へFPとして転職。 その後、独立系FPとしてコンサルティングの幅を広げるためジョインコントラスト株式会社へ移籍。 現在は「家計教師.com」に所属するFPとして、家計の個別コンサルティングや各種セミナー、企業や学校などで講演会なども行なっています。
ナビナビ住宅ローン編集部
住宅ローンを組む時に抱える「どうやって住宅ローンを選べば良いかが分からない」「金利の違いがよく分からない」「一番お得に借りられるローンはどれなの?」といった疑問・不安を解決できるように解説していきます。
この記事の目次
- 東京スター銀行 住宅ローンの金利
- 当初固定金利は期間終了後も低金利
- 東京スター銀行住宅ローンを利用する際のメリット
- 預金残高が多い人は返済負担が軽減される
- 団信未加入でも住宅ローンを利用できる
- 当初固定期間終了後も低金利で返済ができる
- 東京スター銀行を利用する場合のデメリット
- 預金残高が少ない人にとって預金連動型はメリットがない
- 団信を充実させる場合は金利が高くなる
- 長期固定金利の取り扱いがない
- 【結論】東京スター銀行住宅ローンが向いている人
- 向いていない人
- 東京スター銀行住宅ローンの審査について
- 審査の厳しさ
- 審査のスピード
- 東京スター銀行 住宅ローンの申し込みの流れ
- Webから申し込む場合
- 窓口で申し込む場合
- まとめ
東京スター銀行 住宅ローンの金利
新規 | 借り換え | |
---|---|---|
スター住宅ローン(変動金利) | 0.450% 2021年04月適用金利 |
0.450% 2021年04月適用金利 |
スターワン住宅ローン(預金連動型) | 0.750% 2021年04月適用金利 |
0.750% 2021年04月適用金利 |
当初10年固定 | 0.900% 2021年04月適用金利 |
0.900% 2021年04月適用金利 |
東京スター銀行は独特の住宅ローン商品を扱われています。詳細は後述しますが、預金連動型住宅ローンやメンテナンスパックなど他の金融機関にはない仕組みがあり、金利や諸費用以外でも選ぶ理由となりますね。
変動金利と当初固定金利は取り扱っていますが、全期間固定やフラット35の取り扱いはありません。完済まで返済額を変えたくないという人は注意が必要ですね。
当初固定金利は期間終了後も低金利
東京スター銀行でおすすめの金利タイプは当初10年固定金利です。
理由としては、金利が他の金融機関に比べて低い、固定期間終了後も金利の引き下げ幅が変わらないという点からです。
一般的に当初固定金利は固定期間中は金利が低く、期間終了後は金利が高くなります。
一方で、東京スター銀行は、期間終了後も金利の引き下げ幅が変わらない為、金利が変動しなければ完済まで低い金利を利用することができます。
具体的な例についてはメリットの箇所で解説しているのでチェックしてくださいね。
東京スター銀行住宅ローンを利用する際のメリット
ここでは東京スター銀行のメリットを紹介していきます。
ホームページでは保証料無料、一部・全額繰り上げ手数料無料という点がメリットとして紹介されていますが、実はこれらはネット銀行では一般的な内容になっていて、特筆すべきメリットというわけではありません。
この記事ではこれら以外で、東京スター銀行にしかない3つのメリットを解説していきますね。
東京スター銀行住宅ローンのメリット
預金残高が多い人は返済負担が軽減される
東京スター銀行が取り扱っている変動金利には一般的な変動金利である「スター住宅ローン」と預金連動型の「スターワン住宅ローン」があります。
預金連動型とは簡単に言うと、借入金から預金残高を引いた金額に対して金利がかかるという仕組みです。その為、預金残高が借入金に近ければ近いほど金利は低くなり、同額の場合は0%になります。
住宅ローンの返済において負担の原因となるのは、利息が加算された毎月の返済でしょう。預金連動型の住宅ローンでは、その利息を抑えながら返済を進めることができます。
なので預金が多い人にとっては、預金連動型の「スターワン住宅ローン」は返済負担を大きく軽減することができるのです。
住宅ローン控除は全額で受けられる
金利が0%になるというだけでも大きなメリットと言えますが、住宅ローン控除も全額で受けられるという点も嬉しいポイントです。
住宅ローン控除はローン残高が対象額になる為、購入資金に余裕があるからといって、頭金を多くしてしまうとローン残高が少なくなり、受けられる控除額が少なくなってしまいます。
しかし、預金連動型住宅ローンではローン残高が変わるわけではないので、利息がかからないというメリットを受けながら、住宅ローン控除も全額受けることができるのです。
団信未加入でも住宅ローンを利用できる
東京スター銀行の住宅ローンでは、メンテナンスパックとよばれる3種類のパッケージ商品があり、健康上の理由から団信に加入できない場合でもこの保障に加入する事で、住宅ローンを組むことができます。このメンテナンスパックはそれぞれ内容が異なっており、下記のような内容になっています。
メンテナンスパック1 | メンテナンスパック2 | メンテナンスパック3 | |
---|---|---|---|
メンテナンスパック料 (ご融資残高100万円あたり |
月420円 (年率0.504%) |
月585円 (0.702%) |
月250円 (0.300%) |
返済休暇のご利用 | 無料 | 無料 | 無料 |
固定金利のご選択 | 無料 | 無料 | 無料 |
一部繰り上げ返済・全額繰り上げ返済 | 無料 | 無料 | 無料 |
入院時の保障(入院保障) | 〇 | 〇 | × |
死亡・高度障害時の保障(団信) | 〇 | 〇 | × |
ガンと診断された場合の保障(ガン団信) | × | 〇 | × |
メンテナンスパック1は入院保障と一般的な団信付き、メンテナンスパック2はメンテナンスパック1にがん団信が付いたパッケージ商品となっています。メンテナンスパック3は入院保障や団信が付いていません。
健康状態に不安のある人でワイド団信にも加入できない人は、団信加入義務のないフラット35しか選択肢がありません。しかし東京スター銀行の住宅ローンなら、そのような人でも変動金利や当初固定金利を利用できることになります。
当初固定期間終了後も低金利で返済ができる
冒頭でも紹介した通り、東京スター銀行の当初固定金利は、当初期間終了後も金利の引き下げ幅が変わらない為、引き下げ幅が少なくなる金融機関に比べて、返済額を抑えられます。
当初期間終了後、返済プランを再度選択する際に変動金利を選択すると当初固定の金利よりも低い変動金利を利用することができますよ。
東京スター銀行を利用する場合のデメリット
多い人や当初固定金利を検討している人にとって、メリットが多い東京スター銀行住宅ローンですが、それでもデメリットは存在しています。
ここではデメリット3つを解説します。
東京スター銀行住宅ローンのデメリット
預金残高が少ない人にとって預金連動型はメリットがない
預金連動型のメリットである、利息負担が0円になるという点は預金残高が多くある人のみが享受できるメリットです。預金残高が少ない場合は、ローン対象額となる額が多くなります。預金連動型の住宅ローン金利は一般的な住宅ローンに比べ高いため、総返済額額も多くなってしまいます。
預金連動型で利息が0円になるというメリットは非常に魅力的ですが、住宅ローン借入額=預金残高という条件で受けられるという事を理解しておきましょう。
団信を充実させる場合は金利が高くなる
がん団信やワイド団信プランを付ける場合は0.3%の金利上乗せが必要となるため、他の金融機関と比較すると高金利となってしまいます。
例えば、auじぶん銀行や住信SBIネット銀行といったネット銀行では、下記のような低金利に加えて充実した団信が無料で付帯されます。
変動金利 | 無料で付帯する団信 | |
---|---|---|
auじぶん銀行 | 0.310% 2021年04月適用金利 全期間引下げプラン au金利優遇割の場合 審査結果によっては異なる金利となることがあります。 |
がん50%団信・全疾病保障 |
住信SBIネット銀行 | 0.410% 2021年04月適用金利 |
全疾病保障 |
「変動金利にしたいけれど、保障は充実させたい」という人にとっては金利が高くなってしまうので注意が必要です。
長期固定金利の取り扱いがない
東京スター銀行が取り扱っている金利タイプは変動金利・当初固定金利(3年・5年・10年)の2つとなります。11年以上の当初固定金利や全期間固定のフラット35といった長期固定金利は取り扱っていません。
近年ではフラット35の金利も歴史的な低金利となっていて、住宅ローンを組む際の選択肢の一つとして考えている人も多く人気の金利タイプとなっています。東京スター銀行では、それらを選べないという点はデメリットと言えますね。
フラット35や20年固定金利のメリットはこちらの記事で詳しく解説しています。長期固定金利を検討している人はチェックしてください。
【結論】東京スター銀行住宅ローンが向いている人
ここまで紹介してきたメリット・デメリットを踏まえた上で、東京スター銀行 住宅ローンに向いているのは下記のような人です。
【結論】東京スター銀行 住宅ローンが向いている人
- 預金残高が住宅ローンの借入額よりも多い人
- 団信に加入できないが、変動金利や当初固定で住宅ローンを組みたい人
向いていない人
- 預金残高が住宅ローンの借入額に対して少ない人
- 低金利で充実した付帯保険を利用したい人
東京スター銀行の住宅ローンの特徴である預金連動型の変動金利は、メリットを享受できる人にとっては魅力的です。しかし預金残高が特段多くない人はメリットを享受できないため、あまり向いていません。
また、低金利で付帯保険の充実を求める人にとっても、東京スター銀行の住宅ローンはがん団信の付帯に対して金利の上乗せが必要となるため、向いていないと言えますね。
東京スター銀行住宅ローンの審査について
住宅ローンの審査は申し込み者の状況や物件など、様々な要因で結果が変わります。
ここでは東京スター銀行住宅ローンの審査厳しさとスピードについて見ていきましょう。
審査の厳しさ
審査の基準に関して明確な基準はどの金融機関も公開していませんが、申し込み条件を見ると東京スター銀行の審査は厳しい部類に入ります。
その理由として、申し込み条件に「収入合算可能・単身世帯の場合は税込年収400万円以上」という指定があるからです。他の金融機関では、あまり記載されていない内容になるので、一般的な金融機関の審査に比べ厳しいと考えられます。
ただ、東京スター銀行は店頭での申し込みが可能な為、Webからの申し込みのみで機械的な審査になるネット銀行に比べると審査の際に融通は効くでしょう。
審査のスピード
東京スター銀行の審査期間は、書類提出後2週間前後となっています。最短即日を売りにしているネット銀行に比べると、スピードは少し遅めなっています。審査を申し込む際には時間に余裕を持っておきましょう。
東京スター銀行 住宅ローンの申し込みの流れ
東京スター銀行の手続きの流れは、メールや電話による相談と対面での相談の2通りあります。
Webから申し込む場合
- メールや電話による相談
- メールで申し込み
- 審査(2週間程度)
- 契約
- 借り入れ
窓口で申し込む場合
- 支店での相談
- 窓口で申し込み
- 審査(2週間程度)
- 契約
- 借り入れ
預金連動型のスターワン住宅ローンを申し込む場合は、対面で相談しながら住宅ローンの仕組みについて理解することをお勧めします。
まとめ
この記事では東京スター銀行 住宅ローンの特徴について解説してきました。
東京スター銀行は預金連動型の住宅ローンが特徴的で、手元資金に余裕があり預金残高がローン借入額よりも多い人にはぴったりの金融機関です。
東京スター銀行に向いている人をもう一度まとめると、下記の通りです。
【結論】東京スター銀行 住宅ローンが向いている人
- 預金残高が住宅ローンの借入額よりも多い人
- 団信に加入できないが、変動金利や当初固定で住宅ローンを組みたい人
金利は抑えたいけれど、付帯する保障は充実させたいなら、「auじぶん銀行」や「住信SBIネット銀行」が金利が低く、さらに全疾病保障も付帯している住宅ローンを取り扱っています。
東京スター銀行 住宅ローンとあわせて検討してみてくださいね。
諸費用を含めた金額で比較することが大切
「スターワン住宅ローン」は、他の金融機関にはない特徴的な商品です。借入金額と同額の預金残高があれば利息なしで住宅ローンを利用することができます。もちろん全額とはいわず一部だけでも住宅ローンの負担を減らすことができます。