• 2021.01.12

変動金利と固定金利はどっちがいい?住宅ローンで悩むポイントを解説!

監修者: 白坂大介 (ジョインコントラスト株式会社 代表取締役)
住宅ローン変動固定どっち

住宅ローンは大きく変動金利と固定金利に分けられます。

みんなどちらの金利タイプを借り入れているのか気になりますよね。

実際に住宅ローンを契約する人はどの金利タイプを選んでいるのかアンケートしました。

住宅ローン変動固定どっち2

一番人気は変動金利で全体の48.5%を占めており、圧倒的に多いことが分かります。

確かに変動金利は低金利でお得感があるため、多くの方が借り入れることも納得です。

とはいえ固定金利には返済額が変わらないという安心感があります。

それぞれの金利タイプでメリットがあるため、どちらを借り入れるべきか迷うでしょう。

結論として、それぞれの金利タイプの特徴を理解し、自身に合った金利タイプを選択することが大切です。

どちらの金利タイプにもメリットがあり、良いとこどりはできないからです。

この記事では以下の通り、3つの金利タイプで向いている人を解説しています。

「変動金利と固定金利の選択で悩んでいる」という方は参考になさってくださいね。

この記事を執筆・監修している専門家

監修者

白坂大介

ジョインコントラスト株式会社 代表取締役

保有資格・検定

2級ファイナンシャル・プランニング(FP)技能士、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー、証券外務員1種

お客様と一生涯のお付き合いができる仕事に憧れ、大学卒業と同時にハウスメーカーに就職。 2008年にファイナンシャルプランナーの資格を取得。 2013年にはジョインコントラスト株式会社を設立し、webサイト「家計教師.com」を運営。 主にマイホーム購入や住宅ローン、生命保険、資産運用など、一般家庭向けのコンサルティングや講演会を行なっている。

執筆者

政所温也

株式会社Choices 代表取締役

保有資格・検定

2級ファイナンシャル・プランニング(FP)技能士、損害保険募集人、損保自動車専門試験合格

2010年にファイナンシャルプランナー(FP)として独立し活動中。過去に大手金融ニュースメディアや損保公式サイトでも執筆活動を行った実績があり、「読みやすく理解しやすいライティング」を得意としている。2020年9月現在で、1,700記事以上の執筆実績がある。

編集者

ナビナビ住宅ローン編集部

住宅ローンを組む時に抱える「どうやって住宅ローンを選べば良いかが分からない」「金利の違いがよく分からない」「一番お得に借りられるローンはどれなの?」といった疑問・不安を解決できるように解説していきます。

変動と固定どっちがいい?金利タイプ別に向いている人を紹介

ここでは各金利タイプに向いている人の特徴をご案内していきます。

簡単に結論からいうと、それぞれ下記のような人におすすめです。

それぞれわかりやすく解説していきましょう。

変動金利は世帯収入が増える見込みがある人におすすめ

変動金利型が向いている人の解説

変動金利は下記のような人におすすめの金利タイプです。

  • 世帯収入が増える見込みがある
  • すでに貯蓄または収入に余裕がある

変動金利は他の金利タイプより低金利であるため、返済期間中に大幅な金利が上昇しなければ、月々の返済額も少なく抑えることができます。

しかし将来、金利の上昇によって、返済額が多くなる可能性があります。

そのため、これから収入が増える人や、すでに十分な収入があったり貯蓄をしっかりしている人なら、金利の上昇が起きても返済を延滞するような最悪の事態は防げるでしょう。

つまり将来の資金的余裕を確保できるかどうかが、変動金利の適性を判断するポイントだということです。

変動金利を選ぶときは現在から将来にかけて収入の見通しと貯蓄状況を考慮し、金利上昇リスクに備えられるかどうかで判断するようにしましょう。

当初固定金利は一定期間まで返済額を固定したい人におすすめ

当初期間固定金利の紹介

当初固定金利は、下記のような人におすすめの金利タイプです。

  • 一定期間まで返済額の負担を抑えたい
  • 計画的に返済を考えている

具体例でいうと、「子どもが大学を卒業するまでは住宅ローンの支出を抑えたい」などライフプランにあわせて返済額をコントロールしたい場合に向いています。

なぜなら当初固定金利には

  • 当初の固定期間中は金利が変動しない

という特徴があるからです。

当初固定金利は変動金利よりやや高めの金利ですが、金利が固定される期間と変更の時期が明確です。

したがって変動金利に比べて返済計画を立てやすいというメリットがあります。

子どもの学校卒業に合わせて賢くローンを組めば、固定金利が終了する時期に教育費の負担が無くなるので、返済額が上がったとしても対処しやすいですよね。

このように、当初固定金利が向いているのは一定期間まで返済額の負担を抑えたい場合です。

全期間固定金利は安定した金利で返済したい人におすすめ

全期間固定型が向いている人の解説

全期間固定金利は、下記のような人におすすめの金利タイプです。

  • 金利を固定して返済額が増える不安を消したい
  • 将来的に貯蓄していきたい

全期間固定金利ならたとえ35年の長期返済でローンを組んだとしても、完済まで返済額が変わることはありません

そのため安心して返済することができて、かつ計画的に貯蓄も可能になります。

注意点として、全期間固定金利は3つの金利タイプの中で一番金利が高いです。

そのため月々の返済額、総返済額が多くなってしまうことは理解しておきましょう。

【変動・当初固定・全期間固定】3つの金利タイプをおさらい

住宅ローンの金利タイプは「変動金利」、「当初固定金利」、「全期間固定金利」の3種類にわけられます。

今後の金利がどう動くかによってメリットとデメリットが入れ替わる可能性もあり、一概にどちらの金利タイプが優れているとはいえません。

大切なのは各金利タイプの特徴をしっかり理解したうえで、ご自身に適した金利タイプを選ぶことです。

ここからは各金利タイプのメリット・デメリットを紹介しますね。

変動金利のメリット・デメリット

ほとんどの銀行では、変動金利は半年に一度金利が見直されます。

返済額の変更は5年ごと、返済額の増額も125%までというルールがあります。

そのため金利が上昇しても、すぐに返済額が増えるということにはなりません。

変動金利のメリット・デメリットは以下の通りです。

変動金利のメリット

変動金利のメリットは、金利が低いため返済額を抑えられる点です。

たとえば下記の条件でシミュレーションしてみましょう。

※借入金額3,000万円/借入期間35年/元利均等返済/変動金利0.4%、全期間固定金利1.3%

毎月返済額 総返済額
変動金利 76,557円 32,153,754円
全期間固定金利 88,944円 37,356,564円
差額 12,387円 5,202,810円

全期間固定金利と比較して、変動金利は月々約12,000円、トータルでは約520万円も返済額を抑えられます。

変動金利は各金融機関の目玉商品になっており、どの金融機関も金利を大きく引き下げて顧客獲得を競っています。

このような背景からネット完結型の住宅ローンの中には年0.4%を下回るような超低金利を実現させている金融機関もあります。

変動金利のデメリット

変動金利のデメリットとしては、安定性に欠けることが挙げられます。

金利が変動する可能性があるため、金利が上昇した際に返済額が増えてしまいます。

たとえば下記の条件でシミュレーションしてみましょう。

※借入金額3,000万円/借入期間35年/元利均等返済/変動金利0.4%/金利変動しなかった場合と金利が10年、20年後に0.5%ずつ上昇した場合

毎月返済額 総返済額
金利の変動なし 76,557円 32,153,754円
10年ごとに0.5%上昇 1~10年:76,557円
11~20年:81,370円
21年以降:84,404円
34,143,932円
差額 1~10年:0円
11~20年:4,813円
21年以降:7,847円
1,990,178円

金利が上昇することで月々の支払額は約5,000~8,000円あがり、、トータルでは約200万円も多く支払うことになります。

しかも、今の金利はこれまでにないくらい低金利となっているため、今後、いま以上に金利が下がることは考えにくいでしょう。

そのため、住宅ローンを完済するまでの間に金利上昇する可能性も十分に考えられますし、結果的に住宅ローン返済という固定費が多くなってしまう可能性もあります。

当初固定金利のメリット・デメリット

当初固定金利は借り入れから一定期間金利が固定される特約がついた住宅ローンです。

当初「固定」となっていますが、正確には変動金利に特約がついた金利タイプになります。

適用される金利の水準は変動金利より高く、全期間固定金利より低い、ちょうど中間の金利水準となっています。

当初固定金利のメリット

当初固定金利のメリットは、固定期間中の金利を一定にすることにあります。

金利が一定ということは返済額も変わりません。

たとえば下記の条件でシミュレーションしてみましょう。

※借入金額3,000万円/借入期間35年/元利均等返済/変動金利0.4%(4年後、8年後に0.5%ずつ金利上昇)/当初固定10年金利0.69%→当初固定期間終了後1.74%

変動金利と当初固定金利の返済額比較

4年後に0.5%金利が上昇すると変動金利は約82,500円の返済額になります。さらに4年後に0.5%金利が上がると87,500円になります。

当初固定金利であれば、その間ずっと返済額は80,500円のままです。

例えば、子どもの学費が増加する時期が迫っているなど、一定期間返済額を固定させ、家計の収支をコントロールしたい時などは当初固定金利はぴったりの金利タイプと言えますね。

自身のライフプランと照らし合わせてみて、当初固定期間の利用を検討しましょう。

当初固定金利のデメリット

デメリットとしては、固定期間が終了すると金利は高くなってしまうことです。

理由は当初固定期間の金利優遇幅より、固定期間終了後の金利優遇幅の方が少なくなるからです。

優遇金利とは、下記の図のとおり、店頭金利から金融機関が独自に定めた「金利の割引」になります。

当初固定金利は固定期間終了後に優遇金利幅が少なくなり、適用金利が大幅に上がってしまうプランがあります。

その場合は、固定期間終了後に繰り上げ返済や借り換えなど、返済額の軽減を検討しましょう。

たとえば下記の条件でシミュレーションしてみましょう。

※借入金額3,000万円/借入期間35年/元利均等返済/変動金利0.4%/当初固定10年金利0.69%→当初固定期間終了後1.74%

毎月返済額 総返済額
変動金利 76,557円 32,153,754円
当初固定10年 当初10年:80,420円
当初固定期間終了後:91,122円
36,987,093円
差額 当初10年:3,863円
当初固定期間終了後:14,565円
4,833,339円

当初10年間は月々約4,000円、固定期間終了後は約15,000円、トータルでは約480万円も変動金利より多く支払うことになる可能性もあります。

借入額が多い場合など、少しの金利差でも返済額への影響は大きいので、支払額が負担に感じるでしょう。

全期間固定金利のメリット・デメリット

全期間固定金利だと、完済まで金利の見直しがありません。

したがって返済期間中は常に返済額が一定なので、「いつか返済額が上がるかもしれない」というような不安を抱える必要もないのです。

住宅ローンの金利なんて気にせずに生活したい…という人にとっては検討すべき金利タイプです。

全期間固定金利のメリット

全期間固定金利は完済まで金利が固定されているため、返済額が借り入れ時点で決まります

住宅ローン返済額が決定するので、将来の支出をコントロールできることが大きなメリットになります。

この点は他の金利タイプにはない全期間固定金利の大きな長所と言えますね。

全期間固定金利は、住宅ローンの完済まで将来の支出を設計できるため、安定性が高いです。

そのため返済金額の増加に不安を抱えたくない人にはうれしい金利タイプですね。

全期間固定金利のデメリット

デメリットとしては、借り入れ時の金利が変動金利や、当初固定金利と比較して高めです。

金利が高いため、月々の返済額も多くなってしまいます。

たとえば下記の条件でシミュレーションしてみましょう。

※借入金額3,000万円/借入期間35年/元利均等返済/変動金利0.4%/全期間固定金利1.3%

毎月返済額 総返済額
変動金利 76,557円 32,153,754円
全期間固定金利 88,944円 37,356,564円
差額 12,387円 5,202,810円

月々約12,000円、トータルでは約520万円も変動金利より多く支払うことになります。

もし今後金利が上昇しなければ、結果的に利息分の金額を払い損と感じるかもしれません。

そこは、自身で金利の上昇リスクを負わないための保険料として割り切って、利息の支払いに納得する必要があります。

変動金利と固定金利のおすすめ住宅ローン

自身が選択するべき住宅ローンの金利タイプが分かったら、金融機関に申し込みを行いましょう。

ここでは、金利タイプ別におすすめの金融機関を紹介しますので、ぜひご覧になってください。

変動金利のおすすめ:auじぶん銀行

auじぶん銀行住宅ローンの特徴解説

auじぶん銀行住宅ローンは、すべての銀行の中でもトップクラスの金利の低さと、保障の充実度が魅力の住宅ローンです。

auじぶん銀行住宅ローンの変動金利
新規借り入れ
0.310%

2021年04月適用金利

全期間引下げプラン

au金利優遇割の場合

審査結果によっては異なる金利となることがあります。

おすすめポイント

  • すべての金融機関のなかでもトップクラスに金利が低い
  • けがや病気で180日以上入院すると、住宅ローン残高が0円になる
  • がんと診断されると住宅ローン残高が半分になる
  • WEB審査のスピードが早く最短2週間で契約完了
  • 印紙税0円なので、借り入れ当初の諸費用も安い

がんと診断確定されると住宅ローン残高が半分になる「がん50%保障団信」、けがや病気で180日以上継続入院した際にローン残高が0円になる「全疾病保障」。

この2つが0円で付帯できるのは、auじぶん銀行住宅ローンの大きなメリットです。

審査から契約まで全てWeb上で完結できるため、忙しくてなかなか店舗に行く時間を作れない方にも嬉しいですね。

当初固定金利のおすすめ:三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行住宅ローンの特徴解説

当初固定金利のなかでも、変動金利と遜色ない金利設定である「10年固定金利」がおすすめです。

三菱UFJ銀行住宅ローンは、固定期間終了後の金利優遇幅が大きい点がメリットです

三菱UFJ銀行では固定期間終了後の優遇金利幅大きく、借り入れ当初の金利もネット銀行並みの低さに設定されているため、住宅ローンにかかるトータルコストを抑えやすくなっています

全期間固定金利のおすすめ:住信SBIネット銀行

住信SBIネット銀行フラット35(保証型)の特徴解説

住信SBIネット銀行のフラット35(保証型)は、他の銀行と比べて特に低い金利が特徴です。

またフラット35ではめずらしく、全疾病保障が無料で付帯します。

住信SBIネット銀行住宅ローンのフラット35(保証型)
新規借り入れ
1.290%

2021年04月適用金利

自己資金10%以上

団信加入

住宅ローンは長期にわたって返済が続きます。

完済までの金利を固定し、かつ団信の保障も充実させたいと安心を求める人にとってはおすすめの金融機関といえるでしょう。

まとめ

変動金利も固定金利もそれぞれ一長一短で、どちらが一概に優れているとはいえません。

金利上昇局面では安定性のある固定金利が有利ですが、金利下降局面では金利の低い変動金利が有利です。

2021年時点ではまだしばらく低金利水準が続くと言われています。しかし10年・20年先の金利は誰にもわかりません。

金利タイプの比較で悩んだときは、「どちらが良いのか」ではなく、「どちらが自分に適しているか」という視点で検討するようにしましょう。

変動金利か当初固定金利、全期間固定金利を決めるポイントは以下のとおりです。

  1. 世帯収入が増える見込みがあるなら変動金利
  2. 一定期間まで返済額を固定したいなら当初固定金利
  3. 安定した金利で返済したい人は全期間固定金利

上記の重要ポイントを抑えたうえで具体的なシミュレーションを行い、最適な金利タイプを選んでくださいね。

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満足度
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最低金利
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1位 auじぶん銀行
満足度
4.7
auじぶん銀行
最低金利
0.310%

2021年04月適用金利

変動金利

全期間引下げプラン

au金利優遇割の場合

審査結果によっては異なる金利となることがあります。

2位 住信SBIネット銀行
満足度
4.5
住信SBIネット銀行
最低金利
0.398%

2021年04月適用金利

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