4割近くが「冬のボーナス減りそう」ボーナスの使い道とコロナの影響を調査してみると意外な結果に!

サラリーマンが待ちに待っている冬のイベントの一つが「ボーナス」ではないでしょうか。
しかし今年は、
「新型コロナで会社が倒産した」
「コロナの影響で行きつけのお店が閉店してしまった」
という話がよく聞かれるなど、新型コロナウイルスが経済に大きな影響を与えています。
ボーナスは会社の経営状況が反映されるもの。ボーナスの額にコロナの影響が出るという企業も少なくないはずです。
実際のところ、今年の冬のボーナスはどれほど新型コロナの影響を受けるのでしょうか。
今回は会社員309人にボーナスに関するアンケートを取り、実際の影響や使い道を調査しました。今年のボーナスの使い道を考える参考にしてみてくださいね。
※調査方法:インターネットによる調査
調査対象:全国にお住まいの25歳-59歳の男女
調査期間:2020年10月9日~10月14日
調査エリア:全国、サンプル数:309名
この記事の目次
コロナの影響が出るのは夏より冬?4割近くが「ボーナス減りそう」
調査の結果「今年の冬のボーナスは減りそう」と回答した人は4割近くにのぼりました。夏のボーナスや会社の業績との関係はどのようになっているのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
約半数がコロナで業績悪化
ボーナスは会社の業績などに応じて支給されることが多いため、業績が下がればボーナスも下がることが予想されます。
ではそもそも、どれぐらいの企業が新型コロナの影響を受けているのでしょうか。
今回の調査で「新型コロナウイルスの影響で勤務先の業績が下がった」と回答した人は半数近くにのぼりました。かなり多くの企業の業績にコロナの影響が出ていることがわかります。
今年の夏のボーナスが「去年と比べて減った」のは23.9%
約半数(49.8%)の人が「勤務先の業績がコロナの影響で下がった」と回答した一方で「去年と比べて夏のボーナスが減った」と答えた人は23.9%でした。業績に影響が出ていても、夏の時点では直ちにボーナスに影響していなかったという人も多いようです。
ボーナスを支給している企業は、比較的規模が大きく経営が安定している場合が多いので、夏の時点ではボーナス減額に至らなかったとも考えられます。
冬のボーナスが「去年と比べて減りそう」なのは38.2%
「今年の夏のボーナスが減った」と答えた人が23.9%であったのに対し「今年の冬のボーナスは減りそう」と答えた人は38.2%と、15ポイント近くも上昇しています。夏のボーナスの減額がなくても、「冬のボーナスは去年より減りそう」と感じている人が多いことがわかりました。
新型コロナウイルス流行の長期化で夏以上に厳しい状況になってきている会社が多いということも考えられますね。
ボーナスの使い道への影響は?
では、会社の業績悪化やボーナスの減額は、使い道には影響しているのでしょうか?
去年までのボーナスの使い道と今年のボーナスの使い道の調査結果はこのようになりました。
最も多い「貯蓄」
去年までの使い道と今年の使い道ともに最も多いのは「貯蓄」でした。半数以上の人がボーナスを貯蓄に充てています。
また「今年のボーナスを貯蓄に回す」と答えた人の割合は、去年まで貯蓄に使っていた人の割合と比べて約7%増加しました。
コロナの影響で万が一のための貯金の必要性が再認識されているのでしょうか。
外食・旅行は減少
外出しづらい雰囲気もあってか、旅行・外食は減少傾向にあります。
ただGo Toトラベルキャンペーンのおかげか、極端に少なくなったということはなく今年も旅行に行くという人は1割ほどいるようです。
「ローンの支払い」割合はほぼ変わらず
ほとんど割合が変わっていないのが「ローンの支払い」。ローンの支払いは、たとえボーナスが減っても待ってくれません。
コロナの影響で業績が悪化しボーナスが減額されるなんて予想もしていなかったこと。ボーナスは業績の影響を受けやすいものです。ボーナスをあてにした返済プランは思わぬリスクが伴うことを理解しておきましょう。
ボーナス失敗談
ボーナスの使い道ついては、半数以上がボーナスを「貯蓄」に充てているという結果が出ました。堅実に貯金している人が多い印象でしたが、一方で過去にボーナスの使い過ぎで失敗した経験を持つ人は意外にも多いようです。
約20%が散財経験あり
「これまでボーナスの使い方で失敗した経験はありますか?」と質問したところ、ボーナスを支給されたことがある人のうち、約20%の人が何らかの失敗経験を持っていることが分かりました。その声の一部をご紹介します。
散財編
- もらったボーナス全部を旅行で使い切ったこと
- 競馬で定期的にお金をスッている
- 呑みに全て注ぎ込んだり、自分をよく見せるためにブランド品の物を買いまくったりした
- 旅行にいきすぎたり、ブランドのバックを購入したこと
- 旅行先でも後先考えずにお金を使ってしまった ・飲み代に50万円くらい使った
ボーナスをもらった勢いで使いすぎてしまい後悔するパターンが多いようです。
一方で「良かったと思うボーナスの使い方は?」という質問に対して「思い切って旅行に行ったこと」や「好きなブランドのものを買えたこと」と答えた人も多くいました。思い切ってボーナスを好きなことに使い、自分へのご褒美や一生の思い出にするのも良いですね。
見切り発車編
- 転職の年、支給日を間違えて、ボーナスが入る前の支払い日で大きなものを買ってしまった。
- ボーナスをもらえる前に使いすぎた。
- 支給前に買い物などでお金を使いすぎて、ボーナスがほぼクレジットカードの支払いで終わってしまったこと。
支給日を間違えていたり、もらう前に使ってしまったりというパターンもあるようです。「せっかくもらったボーナスが全てクレジットカードの支払いに……」なんて悲しい事態は避けたいですね。
優等生編
- 私はいつもボーナスで両親にプレゼントをし、残りは貯金に充てています。
- 計画的に使うことを心掛けている。
- 脱税したかったのに税金支払に使ってしまった。
「ボーナスで失敗した経験なんてない!」という人もたくさんいます。毎年両親へのプレゼントを用意するのも素敵です。税金はこれからもきっちり払っていってほしいですね。
タイムスリップ編
- 独身時代は貯蓄に励んでいたが、積み立てNISAのような制度があったら使いたかった。つまり早く生まれ過ぎたのが最大の失敗。
これは失敗というのか……。計画的に貯蓄している人ならではの悩みですね。
この機会に「ボーナスの使い道」を見直してみては?
309人の会社員に「ボーナスの額や使い道はコロナウイルスの影響を受けているのか」について調査した結果をご紹介しました。
想像以上に「コロナの影響が大きい」という印象を持った人も多いのではないでしょうか。冬のボーナスについても今年は少なくなりそうだと感じている人が多いという結果でした。
だからこそ、今年はボーナスの使い道をもう一度考えてみてはどうでしょうか。
将来「あの時こうしておいてよかった!」と思える使い道を考えてみてください。
今回の調査がお金の使い道を考えるきっかけになっていれば幸いです。