• 2021.04.14

2021年5月の住宅ローン金利動向を予想します

執筆者: 千日太郎 (オフィス千日合同会社 代表社員)
【2021年5月最新】 千日太郎の金利予想

こんにちはブロガーの千日太郎です。

この記事では、執筆時点で公開されている「金融市場の動向」と千日太郎が公認会計士として培ってきた金融ビジネスに対する知見をもって推理する「銀行の営業方針」から2021年5月の住宅ローン金利動向を予想します。

金融市場が不安定なコロナ禍にあってこれまでほぼ予想を的中させています。

2021年に入ってからも政府による巨額の財政出動と金融緩和によって余った資金が株式市場へ流れ込む「コロナバブル」は健在で、世界的に株価は高値を維持しています。

一方で、株価とともに上昇していた長期金利については、新たな取引材料に乏しく横ばいで推移しています。

金融機関は4月の金融市場の長期金利の動向から今後の予想を立てて5月の住宅ローンの金利を決めるため、市場がどのような判断を行うかが我々の住宅ローン金利に影響してきます。

今日は5月の住宅ローン金利を金利タイプごとに予想します。

※当記事の金利や情報は2021年4月10日時点のものを記載しております。
最新の金利情報は、必ず金融機関の公式サイトをご確認ください。

この記事を執筆・監修している専門家

執筆者

千日太郎

オフィス千日合同会社 代表社員

保有資格・検定

公認会計士

大阪で公認会計士を営みながら、オフィス千日合同会社 代表社員として、「千日のブログ 家と住宅ローンのはてな?に答える」では金利予想やプロの視点から推奨する住宅ローンの組み方を情報発信。「千日の住宅ローン無料相談ドットコム」では一般の人からの匿名の相談に無料で乗って、そのコンサル内容をネットに公開している。

編集者

ナビナビ住宅ローン編集部

住宅ローンを組む時に抱える「どうやって住宅ローンを選べば良いかが分からない」「金利の違いがよく分からない」「一番お得に借りられるローンはどれなの?」といった疑問・不安を解決できるように解説していきます。

金融市場の動向:米インフレ圧力と米長期金利の今後は?

こちらは2021年1月4日~2021年4月9日までの米長期金利とダウ平均株価の推移をグラフにしたものです。

2021年5月住宅ローンの金利予想(長期金利とダウ平均株価)

米ダウ平均株価と長期金利の上昇のきっかけは2021年1月6日米上院選挙でバイデン氏の率いる民主党が多数派を奪還したことで大規模な財政出動への期待が膨らんだためです。

その後もワクチンの普及による経済正常化への期待から株価と長期は右肩上がりで上昇を続けてきました。

しかし、長期金利については4月の上旬から下がり始めています。

これは米FRBのパウエル議長が一貫して「新型コロナウイルスの感染流行が終息した後にインフレが制御不能になるリスクは懸念していない」とのメッセージを発信し続けており、それが市場に受け入れられたことが要因だろうと考えています。

つまり、新型コロナウイルスによるリスクが根強く、先行きはなお不確実という認識が市場の共通認識になりつつあるのです。

そのため今後インフレ圧力が一時的に高まる場面があったとしても、あくまで一時的であり、FRBはこれを制御できるだろうということです。

そして、安全資産としての米国債を一定割合保有する流れが主となり、債券価格が上昇し利回りが下がるという流れになっています。

日本の長期金利も実体経済と乖離して乱高下

こちらは同じ期間の日本の長期金利と日経平均株価の動向をグラフにしたものです。

2021年3月住宅ローンの金利予想(長期金利と日経平均株価の推移)

日本の長期金利と日経平均株価についても2021年に入ってから上昇しましたが、2月あたりのところで上昇が止まり、その後は比較的大きな変動を繰り返しながら横ばいで推移しています。

長期金利については、2月末かけて長期金利が0.15%まで上昇しましたが、直近では0.1%付近で横ばいの推移となっています。

直近では感染第4波の懸念も大きく、経済正常化に対して楽観視する見方も後退ぎみであり安全資産の国債に対する需要も上がってきているようです。

いずれにしても、実体経済とは離れた投資家間のマネーゲームによって長期金利が動いているということですね。

銀行の営業方針:今後の金融情勢に対する見方が素直に表れる月

5月は多くの3月決算の金融機関が本決算の発表を行う月です。
同時に翌年度の目標を公表するタイミングでもあります。

3月の年度決算に向けて営業活動した結果がそのまま実績となる時期であり、金融機関としては前年度までの想定の範囲で推移している時期です。当年度の営業方針というファクターが金利決定に与える影響がまだ少ない月です。

例えば決算月の3月に向けては引き渡しが最も集中するかき入れ時なので、3月より前の月は低金利をアピールして利用者を集めたいという誘因が働くのですが、5月はそうしたインセンティブが希薄です。

そのため直近4月の金利から横ばいとするか、又は今後の金融情勢に対する銀行の見方が素直に住宅ローンの融資金利に現れてくるのが5月の特徴であろうと見ています。

金利タイプ別2021年4月の金利予想

では、金利タイプ別に2021年5月の金利がどうなっていくのか予想していきます。

4月10日までの公開情報を前提とした予想になります。

30年超の超長期固定金利は長期金利と同じく横ばい

こちらは、30年超の超長期固定金利の代表であるフラット35(買取型)の金利と長期金利の推移を2021年1月から2021年4月までとったものです。

2021年3月住宅ローンの金利予想(フラット35(買取型)と長期金利)

フラット35の金利は前月の20日前後に決まりますので、その時点に青い棒グラフのフラット35(買取型)金利を立てています。

これは直近4か月の機構債の表面利率が発表される日が16日~19日となっていて、ちょうどその時の長期金利によって決まっている部分が大きいことを示しています。

しかし、2月から3月にかけては長期金利が0.04ポイント上昇しており、フラット35の金利も0.04ポイント上昇してもおかしくなかったのですが、0.03ポイントの上昇に抑えられています。

また2月と4月を比較すると、長期金利が0.06ポイント高くなっているのですが、フラット35の金利は0.05ポイントの上昇に抑えられています。

つまり住宅金融支援機構が損を被ってフラット35の金利上昇を0.01ポイント抑えているのです。これは住宅金融支援機構が非営利団体であるが所以の動きといえます。

今月の機構債発表のタイミングに長期金利がどのあたりになるのか?
ピタリと予想することは難しいですが、このまま長期金利が概ね横ばいで推移していくならば、フラット35の金利も概ね横ばいとなるでしょう。
ただし0.02ポイント程度の振れ幅はあるかもしれません。

なお、民間住宅ローンの30年超の超長期固定金利については、フラット35と似た動きになる傾向があります。

民間住宅ローンの30年以上の超長期固定金利についても概ね横ばいと予想しています。

20年前後の長期固定金利は横ばい

主要銀行の2020年4月の20年固定については、金利を横ばいとする銀行と上げる銀行に分かれるだろうという予想が的中しました。

その結果キャンペーンを適用しない金利では全体的に1%を超える水準となっています。

引き続き長期金利が横ばいとなるならば、5月にあえて金利を下げる営業上のインセンティブはありませんので、横ばいの可能性が高いと思います。

10年前後の中期固定金利は横ばい

主要銀行の2021年4月の10年固定金利は横ばいと予想しましたが、横ばいとした銀行と上げた銀行、下げた銀行に分かれました。

3月までに最低金利の0.499%を付けていたジャパンネット銀行4月には0.599%に上昇させたので概ね横ばいのなか、若干の上昇と言えそうです。 長期金利の判断材料に乏しく、大きな動きは無いと予想しています。

2021年5月は金利を横ばいとする銀行が多いと予想しています。
若干の上下がある可能性は否めませんが、大きな変動にはならないと予想します。

変動金利は横ばい

変動金利は、長期金利ではなく中央銀行の政策金利に影響を受けます。政策金利とは、中央銀行が民間銀行に融資するときの金利です。

景気後退時には政策金利を下げ、好景気時には政策金利を上げます。

今のところ日銀が政策金利を上げる可能性は皆無ですので、5月に変動金利が上がることは無いと予想しています。

2021年5月の変動金利は横ばいで推移するでしょう。

まとめ~コロナ禍の住宅ローンの組み方返し方「住宅破産」発売

千日太郎の著書「住宅破産」が発売となりました。
コロナ時代に住宅を買う人が家を喪失しないための住宅ローンの組み方、長期的な返済計画を立てるノウハウを分かりやすく解説した本です。ぜひお手に取って読んでください。

コロナ環境下で2021年3月の予想については民間主要銀行が金利を上げる予想を的中し、4月も横ばいか大きな上昇は無いという予想が的中しています。ただし5月も的中する保証はありません。

あまりにも大きく上がってしまった場合は別の金利タイプへ変更することも想定しておいた方が良いです。 この記事で書いている予想はあくまで執筆時点で千日太郎個人が予想していることにすぎません。

実際の金利動向はその通りにならない可能性は大いにあり得ます。

引き続き、日々の金利動向に目を配っておくことをお勧めします。

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