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実は後悔する場所ナンバーワン!? 老舗床材メーカーに聞く、失敗しないフローリング選びのコツとは

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実は後悔する場所ナンバーワン!? 老舗床材メーカーに聞く、失敗しないフローリング選びのコツとは
戸建て・注文住宅の購入
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はじめまして。Webライターのワカジツと申します。

突然ですが、皆さん「床」についてどう思いますか?

「床? 特に気にしたことがないけど……」という人も多いはず。正直に言うと、僕もそんな一人です。

でもなんと、「リフォーム時に、費用を惜しんだことを後悔する場所ランキング1位」は床だというんです!

マイホームを持っていない自分からすると「ぶっちゃけ床でそんなに後悔するとは思えないけど、そんなに重要なの?」と感じます。(失礼)

朝日ウッドテック

ということで、今回はその疑問を解決すべく、床材を専門的に扱っている老舗メーカー、朝日ウッドテック株式会社の西村さん、山野さんにお話をうかがってきました!

  • なぜ「床」は大事なの?
  • フローリングってどんな種類がある?
  • 床選びで失敗してしまわないためのポイントは?
  • プロが選ぶおすすめの床材は?

など、床材についての疑問をぶつけてきたので、これからマイホームを買おうと考えている方やリフォームを検討している方は、ぜひチェックしてみてください! 

気になる内容をタップ

マイホームにおいて、床材の選定が重要な「3つの理由」

朝日ウッドテック

今回インタビューさせていただいた「朝日ウッドテック株式会社」さんは、100年以上の歴史がある木質建材の老舗メーカー

現在は床材(フローリング材)をメインに、壁や天井、階段、手すりなどを製造販売しています。

ショール―ム

全国に5つあるショールームでは、さまざまな床材に実際にふれることができます

 今回はこのショールームに伺い、床材のプロであるお二人にお話をお聞きしました。

西村さん・山野さん


――本日はお時間をいただきありがとうございます! 
さっそく単刀直入な質問なのですが、マイホームを建てる際、床材に注目したほうがいい理由はなんでしょうか? 個人的にはあまり床を意識したことはなかったのですが……。

西村さん「床材はマイホームにおいて、非常に重要な部分です。
その理由は大きく3つあると考えています。

まず1つ目が、日本人には靴を脱ぐ文化があるということです。

直接足がふれる場所が床なので、足ざわりは重要ですし、清潔に保つ必要がありますよね。

床材によってメンテナンス性がまったく違うので、最初にしっかり選ばないと、後悔につながってしまいます」


――たしかに、家の中で一番ふれる場所は床だと考えると、かなり重要かも……。

西村さん「次の理由が、床が家の中で最初に工事をする場所だからです。

工法にもよりますが、一般的に家を建てるときは、床を貼った上に壁が立ち上がります。そのため、後で張り替えるのが大変なんですよね。

釘と接着剤でガチガチになっているのを剥がす必要があるので、基本的には長く使うことを前提に考えて選んだほうがいい」

――なるほど! 床はリフォームしようと思っても、すぐには入れ替えられないんですね。

西村さん「最後は、室内に与える印象が床によって大きく違う点です。

面積が広く、色や質感で空間のグレード感や印象、イメージが大きく変わります。

床材がいいものだと、上に置かれている家具もよく見えるという効果もあるんですよ」

――床にそんな効果があるんですね。知らなかった……!

 床材が重要な理由についてまとめると

床材が重要な理由

  • 直接足がふれる場所が床なので、足ざわりやメンテナンス性が大切
  • 一番に工事をする場所なので、張り替えが大変
  • 面積が広く、室内の雰囲気に与える影響が大きい

    ということでした。

    たしかにこう聞くと床材はかなり大切だし、適当に選ぶと後悔してしまいそうですね。

    フローリングは「無垢・挽き板・突き板・シート」の4つ! グレードよりも特徴で選ぶ

    朝日ウッドテック・西村さん


    ――床材がマイホームにおいてすごく重要だということはよくわかりました! では、フローリングにはどのような種類があるのでしょうか?

    西村さん「フローリングにはおおきく4つの種類があります。

    フローリングの種類

    1. 無垢フローリング
    2. 挽き板フローリング
    3. 突き板フローリング
    4. シートフローリング

      無垢フローリングは簡単に言うと、1つの天然木材だけでできている板です。

      それ以外は、複合フローリングと呼ばれる、合板などの基材の表面に、天然木やシートを化粧材として張り合わせたものです。複数の材料が使われているので複合フローリングといいます。

      複合フローリングは表面化粧材の種類によって三種類に分類され、天然木を鋸(のこ)で挽いて作る厚さ2~3mmの『挽き板』を貼ったものを、挽き板フローリング、ナイフ(鉋など)で突いて作る0.3~1mm厚の『突き板』を貼ったものを突き板フローリングと呼びます。

      シートフローリングはご想像の通り、表面に木目柄のシートを貼り付けたものですね。

      当社では、複合フローリングを取り扱っています」

      ――やはり質がいいのは「無垢」なのでしょうか?

      西村さん「いえ、そうではありません。無垢材も品質はピンキリです

      言ってみればそのへんの山で切ってきた雑木を角材にして敷き詰めれば、それも無垢になりますからね」

      ――無垢だから質がいいというわけではないんですね。

      西村さん「無垢でも粗悪なものは多くあります。もちろん複合フローリングにも品質と価格に差が存在します。表にするとこのようなイメージです」

      フローリングの種類

      ――すごくわかりやすい! 無垢でも複合でも、グレードによってクオリティが大きく変わるんですね。ちなみに、この中でおすすめはどれですか?

      西村さん「『絶対にこれがおすすめ』というよりは、それぞれに特徴があるので、それを理解して自分に合った床材を選ぶことが大切です。

      フローリングの種類別メリット・デメリット

      大事なのはグレードではなく、『どのような部分を重視するか』で決めることなんです。

      たとえば賃貸住宅などで原状回復を低コストでしたいオーナーの方にとっては、シートがおすすめ。

      また、無垢は木の素材を楽しめますが、お手入れがしづらかったり、含水率(木材に含まれる水分量)の変化で伸縮して反りや割れが起こってしまったりといったデメリットもあります。 

      イメージから、『どうしても無垢がいい!』とおっしゃる方もいます。ですが、2~3mmの厚さで天然木をあわせている『挽き板』の場合、実は無垢そのものの風合いがあり、かつ、お手入れもしやすい

      また、表面厚が0.3~0.5mmの『突き板』は、素材感では劣りますが、挽き板と比較するとリーズナブルです。

      まずはそれぞれの特徴を理解して、どれにするかを決めるといいでしょう」

      「小さなサンプルのぱっと見で決める人」は床材で後悔してしまいがち!?

      朝日ウッドテック 山野さん



      ――では、床材で後悔してしまう人が陥りがちなポイントは何でしょうか。

      山野さん最初に小さなサンプルのぱっと見ですぐに決めてしまう方は、後悔しやすいと思います。

      すぐに決めてしまって後から良いものを見ると、価格が高くてもやはりそっちにしておけば良かったと感じる方が多いんですよね。

      先程も言いましたが、床の張り替えって大変なんです。お金もかかりますし」

      ――たしかに、張り替えが難しいぶん、最初の選定は大切ですね。

      西村さん「よく知らないまま値段が安いものを選ぶと、長く過ごしているうちに『やっぱりちゃんと選べば良かった』と思ってしまうようです。

      当社では『Live Natural Premium』というグレードの高い挽き板の床材も販売していますが、実は水廻り設備などと比較するとそこまで大きな価格差は出ないんです。

      耐久性があって長く使えますし、住み心地の満足度も大きく変わりますので、費用対効果は非常に高いと思います。

      後悔しないように、長期的な視点で考えてみるのも大切ですね」

      ――コストを抑えようとして安いものを選ぶものではなく、長い目で見るのも重要ということですね!

      失敗しない床材の選び方のコツは「実際に体感する」こと

      失敗しない床材選びのコツ

      ――では、プロの目線から見て、失敗しない床材選びのコツを教えてください!

      西村さん「やはり一番いいのは、実際に体感することですね!

      小さなサンプルやカタログだけを見ても、イメージはつかみにくいんです。大きな面積で上を歩いて、実際に生活するときと同じ雰囲気を味わうのは大切です。

      ショールームを歩いてみるだけでも、床材によってけっこう印象が違うんですよ」

      実際にショールーム内を歩いてみました!

      ショールームを歩いてみた

      西村さん「ショールーム内には『床は触って決めるものコーナー』があり、実際に靴を脱いだ状態で床材の足ざわりの違いを確認できます」

      ――うわ! 確かに、硬さや足ざわりがまったく違いますね!
      種類によって跳ね返りが強かったり、柔らかさがあったりとさまざまです。

      西村さん「やはり質感や色味は実際に大きな面積で見て触れて体感しないとわからないですからね。

      床材を選ぶ際は、ぜひ実際に靴を脱いで素足で触れてみてください」

      専門家が教える、おすすめの樹種

      専門家おすすめの樹種


      ――ショールーム内にはいろんな木の種類がありますが、この中でおすすめのものはありますか?

      西村さん「お客様の好みもあるので一概には言えませんが、オークは昔から銘木として使われてきた人気の樹種です

      オーク


      オーク

      西村さん「オークは木目がきれいに出ますし、適度な硬さがあって加工もしやすいので、昔から愛されてきた木なんですよね。

      フローリングでは非常にメジャーなものです」

      ブラックウォルナット


      ブラックウォルナット

      西村さん「こちらのブラックウォルナットも人気です。深い色合いで、世界3大銘木の一つで家具にもよく使われています」

      山野さん「私が個人的に好きなのは、サペリという樹種です。木目がストライプ柄になっていて、濃淡がすごくきれいに見えますよね。

       見る角度によっても、色合いや雰囲気が変わるんですよ」

      サペリ


      サペリ

      西村さん「面白い木としては、ブラックチェリーというものもあります」

      ブラックチェリー


      ブラックチェリー(左右で経年変化を比較)


      西村さん「これは経年で色が劇的に変わるんです。

      使い込んでいくほどに味や深みがでるので、色合いの変化を楽しめます」

      ――フローリングにもこれだけたくさんの木材があるんですね! たくさんあると、何を選べばいいか迷うな。好みのインテリアを床材で実現するコツはありますか?

      床材の色合いごとに見たイメージ

      西村さん「これは、床材の色合いごとに見たイメージ表です。インテリアは床の色に影響を受けるので、自分の好きなインテリアを実現できるカラーを選ぶのがおすすめです。

      オークのナチュラルなインテリア


      オークのナチュラルなインテリア 

      ブラックウォルナットの重厚なインテリア


      ブラックウォルナットの重厚なインテリア

      グレー着色したオークのモダンなインテリア

      グレー着色したオークのモダンなインテリア

      西村さん「いろいろ見比べて、自分の好みに合った、満足できるものを選ぶと良いですね。

      ぜひ、ショールームへ体感しにきてください」

      ――ありがとうございました!

      さいごに

      最後に

      今回は、床材メーカーである朝日ウッドテックの西村さん・山野さんに、床材の重要性や選ぶ際に失敗しないコツについてうかがいました。

      靴を脱ぐという文化がある日本で、床が生活に与える影響はとても大きなもの。

      ショールームで実際に床材を触りながらお話を聞いていると、マイホームにとってどれだけ床が大切なのかを肌で感じることができました。

      床材の種類によって足ざわりや雰囲気が全く違うので、しっかり体感してから選ぶことが重要ですね。

      これからマイホームを作ろうと考えている方は、後悔しないためにも、ぜひ床材に注目してみてください!

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