住宅ローンの借り換え先を徹底調査!変動金利を選択した人は50%
執筆者: 中澤悠生 (ナビナビ住宅ローン編集部)
住宅ローンの借り換えで大きな選択となるのは金利タイプです。他の人がどの金利タイプに借り換えたのかは少し気になるところですよね。
今回ナビナビ住宅ローンは、独自のアンケートを実施し、住宅ローンの借り換え後の金利タイプは何を選択したのか、借り換えた金利タイプを選択した理由について調査しました。
住宅ローンの借り換えを検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね。
調査サマリー
- 借り換え後の金利タイプは変動金利が50%
- 変動金利に借り換えた理由は「完済まで金利の大幅な上昇はないと思ったから」と回答した人が61.1%
- 当初固定金利に借り換えた理由は「固定期間後は金利が上がっていても問題ない残高になる」と回答した人が42.1%
- 全期間固定金利に借り換えた理由は「返済額を固定して安心して返済したかった」と回答した人が68.8%
【調査概要】
調査方法 | インターネットによる調査 |
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調査対象 | 全国にお住まいの30歳以上で住宅ローン契約後10年以上経過した男女 |
調査期間 | 2019年12月9日~10日 |
調査エリア | 全国 |
サンプル数 | 444名 |
調査機関 | Fastask |
この記事を執筆・監修している専門家
ナビナビ住宅ローン編集部
住宅ローンを組む時に抱える「どうやって住宅ローンを選べば良いかが分からない」「金利の違いがよく分からない」「一番お得に借りられるローンはどれなの?」といった疑問・不安を解決できるように解説していきます。
この記事の目次
借り換え後の金利タイプは変動金利と回答した人が半数の50%
借り換え後の金利タイプは何を選択したかお聞きしました。
借り換えを実施した人の半数にあたる50%の方が変動金利という結果になりました。現在は歴史的な低金利であることも相まって、変動金利は非常に低い金利のため人気があるのも納得ですね。
変動金利に借り換えた理由は返済まで金利の大きな上昇はないと判断
続いて、変動金利に借り換えた人に向けて、変動金利を選択したポイントは何か調査しました(複数回答可)。
返済まで金利の大幅な上昇はないと思ったからと回答した人は61.1%、支払額の減少に魅力を感じたと回答した人は48.1%、団信の補償が充実していたからと回答した人は3.7%、金利の固定期間が終わる時期だったからと回答した人は14.8%という結果になりました。
しばらく金利の大幅な上昇はないと見込んで変動金利プランを借り換えているという意見が目立ちますね。また支払額の減少が変動金利の借り換えの動機になっていることも伺えます。
当初固定金利に借り換えた人は一定の期間金利を固定すればその後の金利上昇は耐えられると判断
当初固定金利に借り換えを行った人に借り換え理由をお聞きしました(複数回答可)。
結果は借り換え後の固定期間年数で完済できるからと回答した人が26.3%、借り換え後の固定期間年数を経過すればその後金利が上昇していても問題ないローン残高になっているからと回答した人が42.1%、借り換え先の団信の補償が充実していたからと回答した人は15.8%、金利の固定期間が終わる時期だったからと回答した人が26.3%となりました。
住宅購入時にローンを借り入れて10年以上経過した方を対象にアンケート調査していますので、当初固定金利を選択する方は残り25年以下になります。
固定期間年数で完済できるなら変動金利より少し金利を上乗せしてでも安心して返済したいと考えるのは納得ですね。
全期間固定金利への借り換え理由は安心して返済したかったと回答した人が約7割
最後は全期間固定に借り換えを行った理由を調査しました(複数回答可)。
今後金利が上昇すると思ったと回答した人が37.5%、返済額を固定し、安心して返済したかったと回答した人が68.8%、借り換え先の団信の補償が充実していたと回答した人が3.1%、金利の固定期間が終わる時期だったからと回答した人が18.8%となりました。
今後の金利が上昇するという予想や、返済額を固定したかったなど、安全方向に考える人が全期間固定金利に借り換えを行っていることがわかりますね。
まとめ
今回は住宅ローン借り換え時にどの金利タイプを選択したかアンケートを取り、それぞれの理由を紹介しました。
調査結果をまとめると、
- 借り換え後の金利タイプは変動金利が50%
- 変動金利に借り換えた理由は「完済まで金利の大幅な上昇はないと思ったから」と回答した人が61.1%
- 当初固定金利に借り換えた理由は「固定期間後は金利が上がっていても問題ない残高になる」と回答した人が42.1%
- 全期間固定金利に借り換えた理由は「返済額を固定して安心して返済したかった」と回答した人が68.8%
という内容でしたね。
借り換えによる金利タイプの選択は今後の金利情勢がどうなるか誰にも分からないため決まった正解はありません。
借り換え後の金利タイプの特性を理解し、想定と違った結果になってもリカバリーできるように準備を進めておくことが重要です。
本アンケート調査を参考にして、ご自身が借り換えをする場合はどの金利タイプを選択するか考えてみてくださいね。