住宅購入者の31%は500万円以上の貯蓄がある!老後貯蓄の状況についてのアンケート調査
執筆者: 中澤悠生 (ナビナビ住宅ローン編集部)
住宅購入を検討し始めると「手持ちの資金で頭金や諸費用を支払って、老後の生活は大丈夫だろうか?」と不安になる人もいますよね。
住宅ローンは返済期間の長いローンになるため、完済時には定年の年齢になっている事も少なくありません。
周りの人達は老後の資金をどのような方法で、いくらぐらい貯蓄しているのかは気になるところですよね。
今回ナビナビ住宅ローンでは、直接は聞きづらい「老後貯蓄」について調査を実施しました。
自分の貯蓄額と照らし合わせて、住宅購入の検討材料にしていきましょう。
調査サマリー
- 老後の貯蓄方法は普通預金の利用者が6割越
- 住宅購入者の31%は500万円以上の貯蓄がある
- 今後の貯蓄見込み額は20.3%が10万円未満
【調査概要】
調査方法 | インターネットによる調査 |
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調査対象 | 全国にお住まいの30歳以上で住宅を購入した男女 |
調査期間 | 2019年12月13日~16日 |
調査エリア | 全国 |
サンプル数 | 413名 |
調査機関 | Fastask |
この記事を執筆・監修している専門家
ナビナビ住宅ローン編集部
住宅ローンを組む時に抱える「どうやって住宅ローンを選べば良いかが分からない」「金利の違いがよく分からない」「一番お得に借りられるローンはどれなの?」といった疑問・不安を解決できるように解説していきます。
老後の貯蓄方法は普通預金の利用者が6割越え
まず初めに、老後の貯蓄はどのような方法で実施しているのか調査しました。
図の通り、普通預金が6割越えとなっていて大半の人が利用している結果となりました。その次に多かったのは44%を記録した定期預金です。
この2つを貯蓄の基本として、NISA(13.1%)や投資信託(16.9%)を行っている人が多いようですね。
手堅く貯蓄をしながら、余裕のある部分で資金運用をするという人が多い結果となりました。
住宅購入者の31%は500万円以上の貯蓄がある
続いて、住宅購入後の貯蓄額を調査しました。
こちらについては、100万円未満が23%、500万円以上が31.0%と二極化している結果となりました。住宅購入後でも500万円以上の貯蓄があると、老後の生活に対する不安は軽減されますね。
Q1にあったように堅実に貯蓄を行っていった結果、大きな額の貯蓄ができたと考えられます。
今後の貯蓄見込み額は20.3%が10万円未満
最後に、今後の貯蓄額の見込みを調査しました。
10万円未満が20.3%と最も多い層となりました。そこから200万円以上までは、それぞれが10%前後の数値となっています。
老後の事を考えると毎月の返済で収入が消え、貯蓄に回せないというのは好ましい状況ではありません。ローンを組む際には毎月の返済負担を考慮しながら、貯蓄をする余裕がある借入額にしましょう。
まとめ
今回は住宅購入者が老後の資金をどのような方法で、いくらぐらいの額を貯蓄しているのか紹介しました。
調査結果をまとめると、
- 老後の貯蓄方法は普通預金の利用者が6割越え
- 住宅購入者の31%は500万円以上の貯蓄がある
- 今後の貯蓄見込み額は20.3%が10万円未満
という内容でしたね。
老後に向けての貯蓄は普通預金や定期預金でコツコツと行いつつ、余った資金で資産運用を行っている人が多い結果となりました。
ゆとりのある老後の生活には3,000万円が年金以外で必要と一般的には言われています。住宅ローンの返済負担が大きくなり、老後の貯蓄ができないといった状況にならないように、借り入れの際に気を付けていきましょう