約7割の人が「住んでいる住宅の耐震等級」が分からない!住宅性能評価についてのアンケート調査結果
執筆者: 中澤悠生 (ナビナビ住宅ローン編集部)
マイホームを購入する際に意識しておきたい「住宅の耐震等級」。
3級~1級の3段階で評価され、もっとも耐震性能が高いのは「耐震等級3級」となります。
せっかくのマイホームなので、少しでも耐震性の高い住宅に住みたいと思うのが、ほとんどの人の意見かと思います。
そこで本記事では、既にマイホームを購入している方を対象に「住んでいる住宅の耐震等級」について調査しました。
調査サマリー
- 住んでいる住宅は「戸建て」が7割、「マンション」が3割
- 住宅の耐震等級を知っている人は2割
- 住宅性能評価について知っている人は4割
【調査概要】
調査方法 | インターネットによる調査 |
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調査対象 | 全国にお住まいの30歳以上で住宅ローン契約後10年以上経過した男女 |
調査期間 | 2019年12月13日~16日 |
調査エリア | 全国 |
サンプル数 | 413名 |
調査機関 | Fastask |
この記事を執筆・監修している専門家
ナビナビ住宅ローン編集部
住宅ローンを組む時に抱える「どうやって住宅ローンを選べば良いかが分からない」「金利の違いがよく分からない」「一番お得に借りられるローンはどれなの?」といった疑問・不安を解決できるように解説していきます。
この記事の目次
マイホームを購入した人の7割強が「戸建て」を選択
今回の調査をするにあたって、現在住んでいる住宅の種類について質問をしたところ「戸建て」を選択した人は73.6%、「マンション」を選択した人は26.4%となっていました。
マイホームと聞くと戸建てをイメージする人も多いかと思いますが、実際に購入されている物件でも「戸建て」の人気が高いことが伺えます。
7割以上の人が耐震等級について「分からない」と回答
次に現在住んでいる住宅の耐震等級について質問したところ、もっとも多かったのは「分からない / 答えたくない」が75.8%となっていました。次いで「耐震等級3」が16.0%、「耐震等級2」が4.6%、「耐震等級1」が3.6%となっています。
ほとんどの方が、現在住んでいる住宅の耐震等級について理解できていないという結果となりました。
地盤保証がついている住宅は約4割
続いて現在住んでいる住宅に地盤保証がついているのかを質問したところ、こちらも「分からない / 答えたくない」の比率がもっとも高く、全体の53.0%を占めています。次いで「ついていない」が29.3%、「ついている」が17.7%となっていました。
分からないと回答した方を除外すると、地盤保証がついている人は37.6%、地盤保証がついていない人は62.4%となります。
住宅性能評価についても6割の人が「分からない」と回答
現在お住まいの住宅に対して、住宅性能表示制度に基づいて住宅性能評価書が発行されているのかを質問したところ、「分からない / 答えたくない」が62.0%となっており、次いで「建築・設計ともに発行されていない」が17.2%、「設計・建築ともに発行されている」が16.5%、「設計のみ発行されている」が2.7%、「建築のみ発行されている」が1.7%という結果となりました。
まとめ
今回はマイホームの耐震等級、住宅性能評価についての調査を行いました。
アンケート結果からも分かるように、耐震等級・住宅性能評価の両方の設問に対して、5割以上の方が「分からない」と回答しています。
耐震等級とは、住宅の構造の安定性に対して3段階で評価する等級のことをいいます。
耐震等級の数字が高いほど、耐震性能が高いことの証明になりますので、マイホームを購入する際にはぜひ確認しておきましょう。